_blank
     
第5回「創造性の育成塾」塾生の皆さんへ
【今日のひとこと】 2010年07月09日

皆さんこんにちは。運営委員を務める新宿中学校の小林輝明です。

塾生に選ばれた皆さんは、今年の夏は富士の裾野でどんな日々を過ごすのか、期待と不安に包まれていることと思います。そんな皆さんに私からいくつかお話しておきたいことがあります。事前にしっかり身につけておいてください。

まず、第一に皆さんには改めて「自己理解」をしっかりしてほしいということです。

選ばれたのだから皆さんは優秀なはずです。自信をもっていいでしょう。ですが、育成塾はゴールではありません。スタートです。育成塾に来るとすっかり自信をなくしてしまう人や、逆に自信過剰になってしまう人もいます。これはたいへん残念なことです。

育成塾で学ぶのは勉強だけではありません。体調管理、服の洗濯、部屋の掃除、荷物の整理整頓など、自分の世話を自分自身で行えることも求められます。ここに来るまで、そうした身の回りの世話はすべてお母さんがやっていたという人も少なくありませんが、ここは自分を成長させるよい機会です。ですから難しいこと、わからないことがあっても諦めず、貪欲に自ら学んで帰るという姿勢を最初から最後まで持ってほしいと思います。

このように切磋琢磨する場が育成塾なのです。ですから、そのためには節度ある態度で過ごす必要があります。集団で数日間過ごすための規則も必要です。最小限度のものですが、決められたルールを守り、時間を守り、全国から選ばれた代表として行動してください。

第二に「他者理解」についても考えてください。皆さんはいろいろな地方、学校から集まります。当然地方によって言葉になまりがあったり、生活習慣が異なったりするはずです。自分の学校のルールが他の学校のルールと異なることもよくあることです。どちらが正しいということではありません。他を尊重してほしいのです。他者を考えることは自己理解にもつながります。

さらに、感謝の心を常にもつことです。自分の家族のこと、お世話になる先生方、宿舎の方、講師の先生、同期の仲間など、皆さんは期間中たくさんの人に接します。周りに細やかな気配りができる、自分の都合でなく全体を考えて判断することができる、感謝の心を忘れない、こうした塾生であってほしいと思います。

第三に「コミュニケーション」の大切さです。気のあった人や近県の人など、同じ人とばかり行動したり話していたら皆さんの世界はもうそれ以上広がりません。見る・聞く・話すを積極的にしてほしいと思います。
質問や発言も同様です。ためらうなら思い切って前に出てほしい。前に出ることで生じる新たな一歩があなたの成長につながるのです。

以上です。

塾の後半に私は皆さんと一緒に過ごします。健康に気をつけ皆さんが充実した毎日となるよう期待しています。

では、気をつけて来てください。富士吉田で会える日を楽しみにしています。
(小林 輝明・新宿中学校 主幹)
※「創造性の育成塾」夏合宿は、当HP上でのライブ配信・記事による報告を予定していますので、参加者ご関係者など、参加者以外の方もぜひ楽しみにご覧ください。(事務局)