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やるべきことは ~大震災から4ヶ月のいま~

【今日のひとこと】 2011年07月11日

皆さんお久しぶりです。じめじめと暑いですが、いかがお過ごしですか?
第6期生に選ばれた皆さん、おめでとうございます!
いろいろな思い出を作ってください。絶対に忘れない夏にしてほしいと思います。

さて、話は変わりますが、最近何かとよく聞く「放射能」や「原発」について少し触れたいと思います。
私は数ヶ月前に高校1年生になったわけですが、その入学式の少し前にあの未曾有の大災害が発生しました。その日の夜のニュースを見て、愕然としました。福島原発で、水素爆発が発生したのです。まさか日本の「安全な」原発でそんなことが起こるなんて・・・。

けれども、私としては、「安全な」というのは意外にいい加減なものだと思いました。確かに、何重もの安全装置は作動したようですが、津波による電力不足を考慮していない装置ばかりであったように感じます。

そんなある日、なにげなく友達と原発の話をしていたら、「ベクレル(Bq)」や「ミリシーベルト(mSv)」という語を耳にしました。果たして彼の、その単位や放射線に関する知識は本当に、完璧なものだったのだろうか。なんだか、報道に振り回されている気がします。「ニュース」という「真実」のみを伝えるものでさえ、放射能や放射線の区別も付かないまま話をしたり、週刊誌などは、明らかに恐怖をあおるような記事を書いてみたり・・・。
このような話を聞くたびに、改めて、基礎的な「理科力」が重要だと思います。現在、多くの学者の方々が「正しく知り、正しく怖がることが大切だ。」とおっしゃっています。本当にその通りだと感じました。

ところで、皆さんは原発の再開についてどのようにお考えですか。一個人として、原発は、必要不可欠だと思います。よく、「自然エネルギーだけで発電していく」という政治家がいますが、本当に熟考の上の考えなのでしょうか?いきなり、太陽光パネルを導入したりすることが、できるでしょうか?原発を止めたら、「節電」レベルでは、どうしようもないでしょう。第一、廃炉はどのように処理するのか?
地震を「利用」して政治的支持を集めようとしている政治家は許せません。菅首相を辞めさせるか否か言っているぐらいなら、日本のエネルギー問題についてもっと考えるべきではないでしょうか?いずれにせよ、原発は人間が作ったものであるから、人間が制御できるはずです。もっと前向きに考える方が、良いと思います。

最後に、今回の大震災で被災された方々のご冥福とお見舞い申し上げます。
でも、すぐにまた日本中に笑顔が溢れる日がおとずれます。その日まで、個人でできることに専念することは、とても意味のあることだと思います。
そのひとつが、情報を「正しく知る」ということではないでしょうか?

この話がそのきっかけになれば幸いです。

(大塚 祐太・4期塾生)