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近況報告

【今日のひとこと】 2011年12月8日

こんにちは。お久しぶりです。5期生の足立歌音です。

先日、私が住んでいる地域の「中学生科学コンクール」表彰式に参加しました。
私の研究テーマは「カビ」についてでしたが、3月の震災を受けて、放射線や耐震についての作品が多く見られ、改めて日本の科学技術の必要性を感じました。

表彰式後、(独)理化学研究所 播磨研究室の飯野 均先生による講演がありました。
飯野先生は「高度好熱菌丸ごと一匹プロジェクト」で、サーマス・サーモフィラス(※)の研究を行っているそうです。

「丸ごと一匹」を研究する理由は、関係しあっているシステムの解明によって、部品ごとの分解ではわからない本当のはたらきがわかるためだそうです。好熱菌は全生物の起源ともいわれており、サーマスの研究が進めば、他の生物での新たな発見も考えられるようです。
今回は短時間だったため、研究内容を詳しく知ることはできませんでしたが、最新の研究結果や知らないことがたくさん聞けて、面白い講演会でした。

研究者になるのに必要なことは「研究が好きで、英語が得意なこと」だそうで、私は、研究所というと難しい顔をして研究をしているイメージを抱いていたのですが、皆本当に研究が好きで楽しそうにニコニコしながら行っていると聞いて、素敵だと思いました。

今回のコンクール応募作品はまだまだ確実な結果は得られていないため、受験が終わったら私もニコニコして研究を続けたいと思います。


※ サーマス・サーモフィラス(Thermus thermophirus)
高度好熱菌:約85℃まで生育が可能なバクテリア。遺伝子操作系が確立しており、またタンパク質の安定性も高く、技術的に扱いやすいため、遺伝情報学やシステム生物学のモデル生物として研究されている。

『高度好熱菌丸ごと一匹プロジェクト』公式サイト
http://www.thermus.org/j_index.htm

(足立 歌音・5期塾生)