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あなたのかんがえ。

【今日のひとこと】 2012年7月18日
全国的にもそろそろ梅雨明けかというのに、私が住む九州では豪雨が甚大な被害をもたらしました。
大変な災害ですが、早くも復旧が始まっております。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

まずは、晴れて育成塾7期生となられたみなさん、心よりお祝いを申し上げます。
全国各地から訪れる仲間たちと切磋琢磨し最高の夏にしてください!

さて、日本は相変わらず大人のおとなげない行動に振り回されておりますが、東北各県は地道な努力と光を失わない心で着実に一歩一歩、元の姿を取り戻しているようです。同じ日本人として心から感服します。

育成塾に参加してから、早二年。私が思うことは、この世は分からないことだらけだということです。以前の「今日の一言」でも書きましたが、物理だけでは数式だけでは政治だけではこの世界のほんちょっとしか分からないということが図らずも未曾有の大災害によって知らしめられました。

さまざまな見地からの意見と色々な考えの中から一つを選択するのは容易ではありませんし、反発が大きい可能性もあります。じゃあ、どうするのかというと混ぜてみようとなるわけです。しかし混ぜることができないほど両極端な意見はどうしよう。
例えば「イエス」と「ノー」、「白」と「黒」。
ハッキリさせれば、みんなスッキリ。はたして本当でしょうか。

原発事故の起きた福島県の地元高校生がさまざまな文献や新聞、マスメディアの動きから研究を行い、今後の原発問題について一つの答えを出しました。

「すぐに答えは見つからない。」
(七月十五日付朝日新聞 渥美好司福島総局長「ザ・コラム 原発事故と科学者 想像力こそ脱「灰色」のカギ」より)

私達、日本人は少し焦っているのかもしれません。今、訴えなければうやむやになってしまうとの思いからなのか、政府に対しても「迅速な対応を」「早急に結論を」等の訴えが相次いでいます。
しかし、その渦中の町の高校生は「急がず焦らず慎重に」と結論を出したのです。大きな事を決めるときには、長い時間が必要です。その間私たちに求められていることは、じっくりと話し合い、研究を重ね、確かな情報を知ることです。

99.999%でも在るかどうかはまだ確かめなければいけないのに、五分五分の状態でドッチがいい!なんていえません。

「知識には限界があるが、想像力は世界をつつみこむ。」
アインシュタインは自身の研究理念を聞かれたときにそう答えたといいます。大事なのはどっちが正しいではなく、自分はどう思うかだとおもうのです。

皆さん、どう思いますか?

 

(山邊 恵介・5期塾生)