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利根川進 ノーベル賞受賞者 第3回「創造性の育成塾」夏合宿の講師に
【ニュース】 2008年2月1日

利根川 進 教授
第3回となる2008年度「創造性の育成塾」夏合宿の講師に、利根川進ノーベル生理学・医学賞受賞者をお迎えすることが決定しました。

利根川先生は、1987年に、スイスのバーゼル免疫学研究所で取り組んでいた抗体の研究が認められ、「遺伝子工学的手法による抗体生成に関する免疫グロブリンの構造解明」の研究でノーベル賞を受賞するに至りました。利根川先生の研究内容は「私たちの体がどのようにしていろいろな種類の病原体から身を守っているか」。

その後は脳の研究もし、現在は理化学研究所脳科学総合研究センターの研究員、マサチューセッツ工科大学の教授、また同大学の神経科学研究センター所長として、最先端技術の研究に取り組んでいます。

利根川先生の開発する最先端技術「DICE-K(ダイスケ)」
利根川先生ら神経科学研究センターは最近の研究で、複雑な脳のネットワークの働きを解明するために、マウスの特定の神経回路を一時的に遮断する技術を開発しました。25日、米科学誌サイエンス電子版に発表されたもので、同センターのあるボストンが本拠地の大リーグ・レッドソックスの松坂大輔投手にちなみ、この技術を「DICE-K(ダイスケ)」と名付けたそうです。

開発されたのは、マウスの遺伝子を操作して特定の神経回路で毒素を働かせ、回路を遮断、薬をえさに混ぜて、回路を回復させることもできる技術です。

各回路のスイッチを自在にオン・オフすることで、その働きを調べられるようになるそうです。
生物を中心とした今年の「創造性の育成塾」。新しい技術の話も聞けるかもしれません。

今後決まる講師陣にもご期待ください。

(事務局:伊奈恵子)