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「夏合宿」講師陣にノーベル賞・文化勲章受章者など大学者ずらり
【ニュース】 2008年6月27日


東京では、梅雨のすっきりしないお天気が続いています。「創造性の育成塾」の第3回夏合宿(8月3日~11日・今年のテーマは生物)までも、あと1ヶ月ほどとなりました。事務局では、夏合宿に向けて準備を進めております。

今日は、夏合宿の主な講師が決定いたしましたのでお知らせします。利根川進ノーベル生理学・医学賞受賞者を始めとした、権威ある賞を受賞された大学者、科学技術の先駆者、財界トップのお名前が、ずらりと並びました。

<講義>
利根川 進





ノーベル生理学・医学賞(1987年) MIT教授
1987年、スイスのバーゼル免疫 学研究所で取り組んでいた抗体の研究が認められ、「遺伝子工学的手法による抗体生成に関する免疫グロブリンの構造解明」の研究でノーベル賞を受賞。その後、現在は理化学研究所脳科学総合研究センターの研究員、マサチューセッツ工科大学の教授、また同大学の神経科学研究センター所長として、最先端の脳科学研究に取り組んでいる。

伊藤 正男





理化学研究所 脳科学総合研究センター 特別顧問
文化勲章受賞
小脳の神経細胞に見られる「長期抑圧」という現象が学習機能そのものであることを初めて証明した画期的な成果など多くの研究業績で国際的に知られる。日本の脳科学の進展に果たし役割は大きく、「日本の脳研究のゴッド・ファーザー」と呼ぶ人(立花隆氏「脳を極める」)もいる。

岸本 忠三




大阪大学元総長 生命機能研究科 免疫制御学講座
文化勲章受賞
日本の免疫学者。ヒト遺伝子の一つ、IL-6の発見者であり、免疫学の世界的権威としてその名を知られる。医学博士。

浅島 誠




東京大学副学長 
生物の分子の発生プログラムと各器官の形成に興味を持ち、1988年にアクチビンという分化誘導物質の存在を証明し、世界的評価を得る。先日、さまざまな学術分野で新風を巻き込むような業績を上げた研究者に贈られるドイツのエルビン・シュタイン賞を受賞。

毛利 衛



日本科学未来館館長・宇宙飛行士
1992年9月12日から9月20日までスペースシャトルエンデバーにペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者)として搭乗。スペースシャトル計画では、日本人として初めての宇宙飛行士。

黒田 玲子





東京大学教授 猿橋賞受賞
東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は生物物理化学、生体系における分子認識、分子の左右とDNAの塩基配列など。1993年、「非対称な分子の左右やDNA塩基配列の識別のしくみの研究」で、第13回猿橋賞受賞。第2回「創造性の育成塾」夏合宿で、「科学の世界の右と左」というタイトルで講演。

中西 友子





東京大学教授 猿橋賞受賞 
東京大学大学院農学生命科学研究科教授。生きた植物の情報伝達がどのように行われているかを調べるため、放射線を用い、植物を生きたまま解析できないかということを研究。2000年「植物における水および微量元素の挙動」という研究で、第20回猿橋賞受賞。第1回「創造性の育成塾」夏合宿で、「植物と水の話」というタイトルで講話。

林崎 良英




理化学研究所横浜研究所 ゲノム科学総合研究センター 
遺伝子構造機能研究グループ
ゲノムネットワークプロジェクトを推進し、トランスクリプトームの総合的解析から遺伝子ネットワークの解明、RNA(リボ核酸・細胞の分裂、分化をコントロールする核酸の一つ)機能の解明を進めている。

月尾 嘉男




東京大学名誉教授
工学博士
建築デザイン・設計において、コンピュータ利用の草分け。また情報通信等を活用したまちづくりや地域起こしを提唱し、全国各地に自身が塾長に就任した私塾を設けている。冒険家でもある。

石和 貞男



お茶の水女子大学名誉教授
国際生物学オリンピック日本委員会・運営委員長
日本遺伝子学会前会長。専門は、ショウジョウバエの遺伝子の研究。

<講話>
塩川 正十郎

東洋大学総長
元財務大臣
庄山 悦彦

㈱日立製作所 会長
前総合科学技術会議議員
草刈 隆郎

日本郵船㈱ 会長
規制改革会議議長
荒蒔 康一郎

キリンホールディングス株式会社 会長
経団連 農政問題委員会共同委員長


以上が、現時点で決定している講師陣です。このほかに、全国理科教育研究会の先生方による実験講座も、多く予定されています。実験講座のラインアップは、決まり次第お知らせします。

これらの授業の様子は、毎日インターネット上でのライブ配信、また記事による報告が予定されています。
皆さん、ご期待ください。

(事務局:伊奈恵子)