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科学技術館立体フルデジタルドームシアター「シンラドーム」公開
【ニュース】 2008年8月20日

 


Copyright(C) 2008 Science Museum, Japan Science Foundation

東京千代田区の科学技術館では、8月20日から、立体フルデジタルドームシアター「シンラドーム」が公開されています。

同館4階のスクリーンホール「ユニバース」を全面改装、5500万円を投入(既存部分を除く)して、日本初の常時、公開するインタラクティブなドーム立体投影設備を設置しました。

このドームの最大の特徴は、映像を立体視できること。来館者は特殊なメガネをかけて、まるでプラネタリウムのようなドームの中で、ミクロの世界から広大な宇宙の果てまでを体感できます。

ドームシアターでは、毎週日曜日から金曜日にはコンテンツ番組を放映。コンテンツの内容は、詳細な地球の映像から、どんどん縮尺を縮めて、銀河系の果てから見た宇宙の様子まで見ることができる“コズミック・ディスカバリーズ”や、人体の細胞の中で起こっている現象を、まるで細胞の中に入り込んだような映像で紹介する“セントラルドクマ”。また、昆虫を人間の体のサイズに引き伸ばし、その圧倒的な存在感を鮮明な映像で感じる“マイクロ・プレゼンス”など、4本のコンテンツを交互に上映しています。


Copyright(C) 2008 Orihalcon Technologies

“セントラル・ドグマ”に使われているのは、第3回「創造性の育成塾」夏合宿で講師を務めていただいた、林崎良英先生が領域長を務める、理化学研究所横浜研究所オミックス基盤研究領域が提供する映像。公開に先立ち、私も観覧させてもらいましたが、各研究機関や研究者から提供された最新の映像が立体的に映し出される模様は、それぞれの世界をまさに体感する、とても迫力あるものでした。


また、土曜日には、研究者が最先端の科学の話題を直接来館者に語りかけるライブショーが上演されます。

科学技術館を運営する財団法人日本科学技術振興財団では、「見えない世界を目に見えるように、と作られた施設。美しい映像にこだわり、研究機関と科学技術館が協力して生み出した、全く新しい映像の場」と、新しい施設の提供に、自信を覗かせました。

ちなみに、「シンラドーム」の“シンラ”とは、森羅万象に由来しています。“森羅万象を映す鏡”と銘打つこの名前にも、新施設に対しての意気込みが伺えます。

今夏の合宿で取り上げられた細胞、宇宙の、実際には見えない世界が、まるで目の前で繰り広げられているかのように体感できる、「シンラドーム」。塾生の皆さんはより楽しめるのではないでしょうか。

皆さんも、ぜひ一度体験してください。

科学技術館の休館日は年末年始。入場料は、中高生は400円です。詳しくはこちらまで。

(事務局・伊奈恵子)