_blank
     
「創造性の育成塾」1期生森雄一朗くん、学校祭で「ブラックホール」について授業
【ニュース】 2008年10月02日


動画はこちら

愛知県立 旭丘高校に通う、「創造性の育成塾」1期塾生の森雄一朗くん。

この学校には、毎年6日間に渡って開かれる学校祭の取り組みの一つに、「分科会」というものがあります。9月25日、生徒が先生となり、自分の研究を他の生徒に向けて発表するこの分科会で、森くんは“先生”となって、“授業”を行ないました。

森くんの研究テーマは「ブラックホール」。「黒き穴の神秘~ブラックホールは危険?~」というテーマで、ブラックホールの特徴や定義、また、宇宙が今後どうなっていくのかまで、質問を交えながら丁寧に解説しました。

また、今年9月に稼動を始めた、世界最大の陽子ビームの加速器、「LHC」での実験にも触れ、もしその実験中にブラックホールができたとしても、とても小さいこと、原子の間を通り抜け、光の速度で地球の裏側へ通り過ぎてしまうであろうことなど、根拠を交えて、安全であることを語りました。

授業後のインタビューでは、「ブラックホールに興味を持ったきっかけは?」という問いに、「それは『創造性の育成塾』ですよ」と即答した森くん。「育成塾では、疑問に思ったことはとことん突き詰めることを学びました」と話し、将来は、「一般相対性理論と、量子論の両方を統括できる理論を研究する物理学者になりたいです」と活き活きと応えていました。

この日、授業を聞いていた、森くんと同じ1年生の山田泰豊くんは、森くんの授業にとても感動した様子。「初めて、自分と同じ興味を持ち、深く研究している人に会った」と、分科会が終わった後も一人残り、森くんとお互いの興味や夢について語っていました。

また、この旭丘高校には、同じく「創造性の育成塾」1期塾生の竹村祐輝くんも通っています。竹村くんは、学校祭の準備に、忙しそうに動き回っていました。「創造性の育成塾」を通じて出会った2人 。高校で再開し、お互いに切磋琢磨しているようです。

(事務局:伊奈恵子)