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夏合宿 塾生によるまとめ 1
【今日のひとこと】 2008年8月15日

「日本の未来を開き、世界に貢献出来る創造性豊かな中学生の育成」を目的として、開講された「創造性の育成塾」。
「生物」をテーマとした第3回夏合宿で、利根川進・ノーベル生理学医学賞受賞者、毛利衛・日本未来科学館館長、宇宙飛行士を始めとする、今年も豪華な講師陣に恵まれ、充実した9日間を過ごした塾生たち。
彼らが何を学び、何を得たのか、9日間を過ごした塾生の感想文を掲載します。

創造性の育成塾を通して
私は、この塾のことを校長先生に教えて頂きました。応募して当選することができたら、すごく良い体験ができるだろうなと軽い気持ちで応募しました。

この夏、この合宿に参加して、講師の方々や先生方、塾生の皆からたくさんの刺激を受けました。

授業で特に印象に残ったのは、岸本忠三先生の「病を防ぐ体のしくみ」という授業です。遺伝の研究で見えてきた未来の医療の可能性に驚きました。岸本先生のように人の命を救えるような研究をできる人になりたいと考えるようになりました。

これ以外に授業から得ることも多かったのですが、いろんなところから塾生として集まって来た皆から得ることも多かったです。

まず、学力の違いを肌で感じさせられ、もっと上を目指して頑張らなければならないと思いました。また、OB、OGの皆さんは、準備から片付けまできっちり仕事をしていて、授業も真剣に取り組んでいて、「こんな人になりたい」と目標になりました。

この塾を通して、私は人間として大きく成長できたと思いましたし、ものの見方も変わって、私にとって人生の転機だったと思います。

将来、人の命を救えるような研究をして、世界を平和にしたいです。

最後に、先生方、関係者の方々、そして塾生の皆さん、貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。
(1番  東江あやか)

この塾で
いきなりですが、僕がこの塾に来ることができて、この仲間と一緒に授業を受けることができているのは幸せな奇跡的偶然が重なり合って起こっていると思います。

先生方の授業にあった通り、僕達は両親からDNAを受けつぎ、DNAからRNAにコピーされ、20種のアミノ酸ができて体が成り立っています。この一つの流れがなかったら僕達は存在していなかったでしょう。その後、様々な環境にそれぞれ影響され、今日の僕たちに至っています。その環境の中には、理科は面白いと思えることがあったからこそこの塾へ応募し、集まったのだと思います。そんな皆と勉強すればおたがいに刺激し合って自分も力を伸ばすことができると思いこの塾へ応募しました。有馬先生、利根川先生、毛利先生を始めとするとても素晴らしい授業を受けて自分の考えや思いを伝えてくれた先生達の言葉には自分自身にも科学、化学、生物、地学の考えや思い、それから生まれた新しい疑問を与えてくれました。

五日目の富士山登山。五合目に行くのは初めてだったのでとても楽しみにしていました。ガイドの小林さんと共に道を歩くとカラマツやシャクナゲ等、様々な植物、カミキリムシやチョウ、鳥のさえずり等が感じられました。そしてしばらく歩いていくと山頂付近が見えてきました。とても雄大な景色を見ながら歩いていると、こんなきれいな山を文化遺産として残していくべきだと思いました。それには登山者が富士山の自然遺産へ登録するために必要な条件、ゴミのポイ捨て厳禁をしっかり理解して登るべきだと思います。他のことでも同じだと思います。

今起こっている環境問題をしっかりと頭のハシに入れて行動すれば今の世の中も少しずつ動いていくでしょう。
(2番  秋元勇貴)


創造性の育成塾で学んだこと
育成塾では、様々な経験、体験が出来ました。一流の先生方に、とても分かりやすく、くわしく教えていただけて、知らなかったことをたくさん知ることができました。

全国から選ばれた中学生が集まるということで、どんな人達が来るのだろうと、最初はとても緊張しました。しかし、皆楽しくて、優しい人だったので、すぐに仲良くなることが出来ました。

特に印象に残ったのは、毛利先生の、宇宙についての講義です。宇宙では、物が普通では考えられないような動きをするのに、驚き、宇宙は不思議だとあたらめて思いました。超電導の実験は、超電導という言葉は聞いたことがあったけど、実際に見るのは初めてでした。科学未来館に行って、もっと科学のことを知りたいと思いました。

ここに来る前は、生物や宇宙について知っていたことはそれほど多くなく、DNAや次元のことなどは難しくて、よく理解できないと思っていました。しかし、ここに来て、多くの先生方に、ていねいに教えていただけて、新しい知識が頭の中にスッと入っていく感じがしました。勉強方法を変えて、もっと集中学習をすれば、新しいことがどんどん分かっていくと思うので、この研修で学んだことを活かし、創造性、独創性を高めていきたいです。

八泊九日という長い研修所での生活で、生活習慣の見直しや、新しい友達づくりなど、学習面以外にもたくさん学ぶことができました。

この研修で得たものは、参加する前に予想していたよりも何倍も多く、参加できて本当に良かったと思います。今回得たものを、これからの生活、将来に十分役立てたいと思います。

育成塾に関係している全ての人達にお礼を言いたいです。
(3番  浅川恵梨)


此処に来て
最初にこの塾を知ったのは母に教えられて知りました。講義が楽しそうだと思ったのと自分で課題を書くという選考方法なので面白そうだなと思って応募しました。

此処に来て講義を受けてまず最初に思ったのは本当に優秀な人が集まっているということでした。皆細かくノートを書いていたり、何より最後の質問で自分が考えつかない質問をしていて驚きました。それとどの講義も面白く退屈しないのでここに来てよかったと思います。

友達と接してみて、出身地はと友達に聞くと千葉だったり宮城だったりして、色々な所から来ているなと思いました。あと思っているのは僕だけかもしれないけど皆意外と携帯電話を持っていないということです。行くときは皆結構持っているかなと思っていましたが、聞いてみると意外に皆持っていなくて驚きました。あと、全員が別々の県から来ているのでこれからずっと会えないことで少し淋しいです。

講義を受けていく内に、テーマは生物と聞いていてどういうことかなと思ったけど一つの授業で聞いた単語が別の授業でも出てきて授業が理解しやすかったです。

講義の内容で大きく分けて遺伝子のことと宇宙のことと講義は少なかったけど物理の授業がありました。その中で一番多かったのが遺伝子の授業で、今話題になっているけど、遺伝子解析の速度が進んでいたり、どの文字が別の文字に変わっていると遺伝子病になることが解っていたりして、科学の進歩は速いなと思いました。宇宙のことで僕は天体のことはあまり好きではなかったけどどれも面白い授業ばかりで楽しかったです。その中で宇宙人に会うためにいろいろやっていることが一番心に残りました。宇宙人が銀河系の中でどれくらいいるかの公式があったりSETI@home(地球外知的生命体探査)など色々知恵をしぼってきたことで僕はやはり人は人に興味があるのだと思いました。物理は僕が一番好きなので楽しみにしていて、実験がとても面白くて、虫を観察したり花火を作ったりして講義の息抜きになりました。

僕は此処にくるまで将来何になるかは決めてなかったけど石和先生の講話で生物学オリンピックは上位4%の人しか上に行けないという話や毛利先生の話を聞いて僕は科学者になろうと決めました。さまざまな話を聞いて科学はまだ研究できることが沢山あるし、何よりやりがいがあるので科学者になりたいと思います。

最後に此処の塾に来てさまざまなことを学べたのでこれらの知識を将来に生かし、前向きに生きたいです。そして、学ばせてくれた人々に感謝しています。
(4番  飯岡陽)