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夏合宿 塾生によるまとめ 4
【今日のひとこと】 2008年8月40日

「日本の未来を開き、世界に貢献出来る創造性豊かな中学生の育成」を目的として、開講された「創造性の育成塾」。
「生物」をテーマとした第3回夏合宿で、利根川進・ノーベル生理学医学賞受賞者、毛利衛・日本未来科学館館長、宇宙飛行士を始めとする、今年も豪華な講師陣に恵まれ、充実した9日間を過ごした塾生たち。
彼らが何を学び、何を得たのか、9日間を過ごした塾生の感想文を掲載します。

創造すること
応募理由は、科学がとても好きという単純な理由からです。では、私がこの合宿に参加するという時のことを話します。

「創造性の育成塾から手紙が来てるよ。封筒が薄いみたいだから、おしかったね」六月十五日、ポストに郵便物を取りに行った母にそう言われました。私も全く受かる自信が無かったので、いい加減な気持ちで封筒を切ると、『創造性の育成塾第三期生に当選され、おめでとうございます』との文字。「えー、マジで」と、思わず大声を上げてしまいました。そんな風に半信半疑な気持ちで私の九日間の合宿が始まりました。

宿舎に着き、オリエンテーションの時。どの人も真剣な顔でこれからついていけるかなあという不安が大きかったです。多くの素晴らしい先生方の授業の中で、一番印象に残ったのは、毛利衛さんの講義でした。

私は、昔から「一つの事は最後まであきらめずやり遂げることができる」と思っていました。しかし、実際中学に入学すると自分がいかに力不足だったかということがよく分かりました。

今日では世界を変えるような毛利さんもそういう時があってこその現在の姿なんだと思いました。「宇宙には、まだまだ分かっていない事がたくさんあるんだよ。宇宙で起こる現象になんでだろう、と疑問を持つ事が大切」毛利さんはおっしゃいました。「ああ、普段当たり前に思えることが当たり前じゃないんだ」と、とても感動してしまいました。

これからの地球や宇宙は、わたしたちが想像している以上に困難な事が待っていると思います。それを、自分で創造して少しでも貢献できるようにしたいです。今回の講義で最も学べたことでした。

この一週間あまりの合宿は私にとって、将来の糧になる思い出になりました。自分では気づかなかった自分もまた一つ、見つけることができたと思います。

塾生のみなさん、OB、OGのみなさん、先生方、関係者の方々に心から感謝します。ありがとうございました。
(13番  蒲生あすみ)

塾で感じたこと
私は、この塾に来て、初めて体験することが多かったです。脳の仕組みや、DNAについて、宇宙についてなど、様々な授業・実験・講話がありました。中でも、液体窒素の実験が、とても印象に残りました。初めて見たので、ふたを開けた時に漏れた白いゆげを見て、感激しました。そして、初めて触れました。手の中で、コロコロ丸い塊が動いて、すごく感動しました。

こんな感じで、とても初歩的な事でも、驚いたり、感動したりします。それに比べ、周りは、難しい質問を次々にしていました。というわけで、レベルの高さを痛感しました。

しかし、すぐに、自分のレベルを上げる事はできません。だから、帰宅後は、皆と過ごして、受けた刺激を忘れることなく、今後の学習をまじめに取り組みたいと思っております。

私には夢があります。それは、絶対叶えたい夢です。この塾生の中にも何人か同じ夢を持つ人がいて、それも刺激を受けました。塾に来る前は、何となく、やる気に欠けていたので、塾は、私にとって良い経験となりました。夢を夢のままで終わらないように、これから頑張っていきたいです。
(14番  河合ことね )


合宿で学んだ二つのこと
私は、この合宿で二つのことを学びました。一つは生活の中で、一つは講義を聞いて気づいたことです。

一つ目は家族の存在の大きさです。私は前半の三、四日、ホームシックになりました。授業についていけない不安が、家族がいない環境ではますます大きくなってしまい、とても心細かったです。いつもはけんかをしたりして「一人になれたら本当に楽なのに」と思うことが何度もあります。でも今回の合宿で「親が近くにいないさみしさ」を感じ、私には家族が必要なんだということを強く感じました。そんな時に、色々と話を聞いてくれた先生や看護士さん、友達や先輩の優しさも同時にありがたいと感じました。

二つ目は、創造性を開花させるのは難しい方法ではないこと。これは、八日の七時限目、的川先生の授業で教えていただいたことです。創造性を開花させる三つ目の条件、それは粘り強いやる気、徹底した学習、そして出会いである、という内容でした。どれも達成するのは簡単ではないけど、方法はそれほど難しくないということを感じました。私はこの「創造性の育成塾」に参加しようと思った時、「創造性の育成って、どうやるの?」という不安がありました。レベルの高い授業に理科が苦手な私が参加して、理解できないまま合宿を終えてしまったら身につけ方も分からないし、分かったとしてもきっと難しいことなんだろうな、と考えていました。でも的川先生の講義を聞いてそんな考えは一転、「できそう!」という喜びのような希望のような、そんな気持ちになっていました。その講義は、今でも強く印象に残っています。

私は最初、授業は理解できないしホームシックになるし、合宿が嫌になっていました。でも、理科のことだけでなく様々なことを学べて、今は帰りたくないという気持ちにさえなっています。貴重な体験ができた、素晴らしい夏休みになりました。
(15番  川島侑希子)


授業と仲間と富士山と
まずはじめに、今回この塾に参加できて、本当に良かったです。ここに来て、最初に目に入ったのは豊かな自然。芝生、そして沢山の木々、日本一高く美しい富士山…と、キレイな自然がいっぱいで、朝の体操も食事の時間もいやされて、やはり自然は大切なものだ、と改めて感じました。

この塾は勉強だけでなく出会いもあるので、最初はよそよそしかった塾生のみなさんとも、今は大切な友達同士になることができましたし、いろいろな地域からなので話をしているだけでもとても楽しかったです。

そして何と言っても、有名な先生方の授業!!専門用語が次から次へと飛び出してくる高レベルな授業でしたが、分かりやすく説明していただき、難しいと感じていたものも、少しずつ分かるようになりました。

ここに来るまでは、八泊九日という期間はすごく長いように思え、電車の乗りかえ一本なのに不安でいっぱいだったけど、それは今では嘘のようです。この九日間あっという間に思いでとなって過ぎてしまいました。私がこのように生活できたのは、この育成塾に関わってくださった先生、関係者の皆様、仲良くしてくれた友達、やさしく、いろいろなことを教えてくれたOB、OGの方々のおかげです。本当にありがとうございました。

私はもともと、理科の中でも生物が好きで、学校から来た、育成塾の手紙を見て応募しました。まさか自分が参加できるなんて思っていなかったので、合格だ、と校長室で聞いた時は叫びだしそうなほど嬉しかったのを覚えています。そのため、今回の授業もとても楽しく受けることができました。

富士山にも登って自然の大切さも分かったし、沢山の先生が宇宙に関してのお話をしてくださったので、宇宙にもとても興味がわきました。生物もどんどん調べていきたいけど、宇宙に関しても分かっていないことが沢山残っているので、そちらの方も研究できたらいいと思います。

また、夏休みが明けると学校もはじまります。理科が嫌いと言っている友達が学校には山ほどいるので、その人達にも今回勉強したことを教えてあげられることができればいいと思います。きっと興味深い授業や実験の話をすれば、理科に興味を持ってくれるでしょう。

最後に今まで勉強したことが、これからの生活、そして勉強にプラスになるように頑張りたいです。ありがとうございました。
(16番  河田真澄)