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夏合宿 塾生によるまとめ 7
【今日のひとこと】 2008年8月25日

「日本の未来を開き、世界に貢献出来る創造性豊かな中学生の育成」を目的として、開講された「創造性の育成塾」。
「生物」をテーマとした第3回夏合宿で、利根川進・ノーベル生理学医学賞受賞者、毛利衛・日本未来科学館館長、宇宙飛行士を始めとする、今年も豪華な講師陣に恵まれ、充実した9日間を過ごした塾生たち。
彼らが何を学び、何を得たのか、9日間を過ごした塾生の感想文を掲載します。

創造性の育成塾
今、改めて僕は創造性の育成塾に来てよかったと思ってます。ここに来たのは両親に勧められたからです。育成塾の広告を見てみると、中々面白そうなものだと思い応募しました。しかし、実際は超一流の先生による面白すぎる授業の目白押しで、一生に一度しかできない、思っていた以上にエキサイティングな体験となりました。

今回の創造性の育成塾では、最新の科学だけでなく、身の回りのことを見直すいいきっかけとなりました。また、世の中で活躍している先生方と意見を交わしたり、自分と同じく科学好きの人々とも会話することで、いろいろな視点から物を見る力を身につけることができたと思いました。

僕は、もともと理科、特に生物が好きだったのですが、今回の創造性の育成塾では改めて生物の奥深さを実感しました。身近なものにも知らないことがたくさんあることを授業で知りましたが、それを自分で考えたり他人と話し合ったりすることがたくさんあり、とてもいい経験になりました。

ところで、この創造性の育成塾では、創造性を育成することを目的としているらしいのですが、そういった力が少しは身についたと思います。

創造性の育成塾では、今まであまり考えたことのなかった四次元の世界や、実験をしてその結果から考察することによって、深く考える力が身につきました。また、生物などに対してさらなる興味、夢をもつことができました。

これからも、この「考える力」「好奇心」を持ち続けて将来に役立てて行こうと考えています。
(25番  中塚俊樹)

創造性の育成塾
創造性の育成塾の宣伝をニュースで聞いてから一ヶ月以上がたちました。見事に選抜試験に合格し、すばらしい先生方のお話を聞けることになりました。日本中からどんな人が集まるのかが楽しみでした。

「行ってきます」そう言って新幹線に乗りました。東京駅からバスにに乗り継ぎ、人材育成センターに着いた日が、つい昨日のことのように思えてきました。

一日目、みんな知らない人ばっかりで話す人もほとんどいませんでした。
二日目、初めての授業でした。授業の内容はかなり難しくて、ついていくのが大変でした。
三日目、塾での生活もだいぶなれ、友達もだいぶ増えてきました。
四日目、生物学の奥の深さを改めて思い知らされました。
五日目、富士登山は予想以上につかれました。お土産をたくさん買いました。
六日目、BASFに実験が印象に残りました。普段あまり見ることの出来ない生物を写真におさめることが出来ました。
七日目、自分は四次元に住んでいる人には到底かなわないことを思い知らされました。花火を作って遊んだことも印象に残っています。

こうして後からふりかってみると、長いようで短かったと思います。一日一日がとても早い速度で過ぎ去っていきます。のこり少ない時間を充分に楽しんで一生の思い出にしたいです。
(26番  難波素嗣)


今回の経験から・・・
まず、今回僕はこの創造性の育成塾に参加してとてもうれしく思っています。

僕がこの塾に来た理由は大きくわけて二つあります。まず一つに先生に勧められ、ホームページを見た事がキッカケでした。そして二つ目には、理科が大好きという理由です。

そしてここに来てとても感動したことがあります。それは“授業”です。ここでは学校の授業のように理の学習もしますが、それだけではありません。例えば利根川先生なら、自分が生まれてからノーベル賞をとるまでの生き方、そして自分の考え方などを語ってくれました。

そのような先生方のお話の中でも特に心に残っているのが的川先生が言った、糸川英夫先生のセリフなのですが、独創力が花開く三つの条件です。
一つに粘り強い気力
二つに徹底した学習
そして・・・出会いである。
という言葉です。

僕は今回の育成塾に来て、四十名の塾生と、OB・OGのみなさんと出会えたことをとても幸せに思っています。

この出会いをムダにせず、活かして、これからの理科の学習や創造性の育成に励んでゆきたいです。
(27番  西尾優)


創造性の育成塾に来れて
私がこの塾に応募した理由は、生物が好きだったからです。知ったのは、父がインターネットで見つけ、私に勧めたからでした。内容を読んでみると、たくさんの素晴らしい先生方の講義を受けられる、ということで、私はすぐに応募し、合格が決まると、始まる前からとてもワクワクドキドキしていました。そして、終わった今、改めてここに来られて本当に良かったと思っています。

その理由は、まず、全国各地の人と触れ合えたことです。一緒に生活する中で、各地の伝統の違いや方言を知ることが出来ました。広島からほとんど出たことの無かった私にとって、これはとても新鮮でした。

また、講義中では、色んな人の、先生に対する難しい質問を聞き、「全国」のレベルの高さに本当に驚きました。これは、私の視野を広島から全国へ大きく広げてくれました。自分もあんな質問が出来るようになりたい、と思ってからどんどん意欲が湧いて、もっと知りたい、出来るだけ多くのことを吸収したい、と思うようになれました。

二つ目は、やはり、多くの偉大な先生方のご講義を受けられたことです。面白い講義ばかりでしたが、私は特にDNA関係のお話が心に残りました。このお話を聞いてから、私は将来どんな形でも良いから、人に関わる、特に医療関係の仕事に就きたいという自分の夢を持つことができました。

また、講義を受けているうちに、勉強がたまらなく楽しくなりました。正確に言うと、先生方のご講義を受けながら、「この問題の答えは何だろう?どうしてこうなんだろう?」と考えることが楽しくて、時間の流れがすごく早く感じられました。

そして今、私の手元には、二冊の濃密なノートが残りました。

この育成塾に来て、私は先生方や友達、先輩方からたくさんの刺激を頂くことができ、八月三日の自分と今の自分を比べてみると、一回りも二回りも大きくなれたように思います。帰ったら、この成長した姿を家族に見せ、特に父にこの塾での体験をいっぱい話したいと思います。

しかし、この体験を「良かったー。面白かったー。」と話せるだけ話して、結局、家では何もしない、というのでは意味がありません。だから、ノートを見ながら先生方から教わったことを一つ一つ思い出し、自分で調べ、学び、更に自分を高めていけたらいいなと思っています。この塾によって創造性を引き出してもらい、それを、これから自分でどう発展させるかということが夢の実現への大きなカギになると思うからです。

最後に、こんなに素晴らしい機会をいただけたことや、この塾でお世話になった全ての方々に感謝し、今のこの気持ちをずっと心に留めて夢に向かってまっすぐに進んでいきたいと思います。

ありがとうございました!
(28番  西田千紗)