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夏合宿 塾生によるまとめ 8
【今日のひとこと】 2008年8月26日

「日本の未来を開き、世界に貢献出来る創造性豊かな中学生の育成」を目的として、開講された「創造性の育成塾」。
「生物」をテーマとした第3回夏合宿で、利根川進・ノーベル生理学医学賞受賞者、毛利衛・日本未来科学館館長、宇宙飛行士を始めとする、今年も豪華な講師陣に恵まれ、充実した9日間を過ごした塾生たち。
彼らが何を学び、何を得たのか、9日間を過ごした塾生の感想文を掲載します。

創造性の育成塾
小六の時にこの塾のことを知ってから、ずっと来るのを楽しみにしていた。

ここに来て始めの有馬先生の授業はいきなり難しくて、育成塾のレベルの高さを知った。ここでは普通ではなかなかできない経験がいろいろできた。例えばノーベル賞をもらった先生方や、一流の先生の授業、また同じように理科が大好きな四十九人のみんなと一週間以上も一緒にいたことや、合計三度の停電等、これからの自分のものの考え方や見方に大きな影響を与えそうなことがたくさんあった。

僕は、生物のことは詳しくないし、どちらかとういうと、物理などの方が好きなので、授業は難しく感じる時もあった。それでも、分かりにくい時は新鮮な気持ちで臨み、授業の一つ一つが、自分に何か新しく、面白く、ためになることを残していったような気がした。

また、富士山を近くで見たのは初めてで、毎日日本一高い山を間近で見れて、とてもうれしかった。富士山に登ったとき、ガイドの方の説明でその歴史や地質、また環境問題などのことが分かった。レーダードーム館では気象観測のために何人もの人々が苦労していたことを知った。

この育成塾に来て特に感じたことの一つ目は、生物も物理も化学もそれぞれが別々ではなくて、どれもある部分でつながっているということ。二つめは、今の科学があるのは昔の科学者たちの努力があるからということだった。例えば、生物がDNAからRNAに情報を転写して、RNAから、たんぱく質を作ることも、複雑な化学反応の集まりだし、また、ニュートンやガリレオやアインシュタインがいなければ、今の科学は発展していないだろうと思う。

自分もいろいろな分野に詳しくなって、何かの研究でそういう一人にになれればいいと思う。
(29番  野田康平)

創造性の育成塾を終えて
僕がこの創造性の育成塾に応募した理由は、僕は理科が大好きなので、この企画に参加しようと思いました。そしてこの授業で素晴らしい先生方の講義を受けて知識や考えをより良いものにしようと思っていました。

ここに来た当初は、とても緊張していて、周りの人とあまり話せたりできませんでしたが、みんなおもしろく積極的ですぐになれることができました。

そして、僕が実際に授業を受けてみたところ、特に林崎良英先生の授業では自分たちの体を構成する細胞やDNAについて詳しく知ることができました。さらにおみやげなどもくれたので、少し面白かったです。また平林久先生などの宇宙の話も、スケールが大きく、こちらも人間の存在について知れて面白かったです。

そうしているうちにあっという間に最終日になってしまいました。最後は仲良くなれた仲間たちと時間を過ごすので精一杯でした。

最後に、これまでの素晴らしい体験をさせてくれた先生方、さらに事務局の方々にも感謝をしたいと思います。
(30番  野場夏之介 )


創造性の育成塾に参加して
私は、創造性の育成塾に参加して、いろんなことを知ったり、印象に残ったことがたくさんあります。

初めて知ったことは、遺伝子のRNAについてです。私は学校でほとんど、生物の学習をしていないので、わからない事だらけでした。でも、すごい先生たちが詳しく教えてくださったので、複雑な遺伝子の事が少しわかるようになりました。

印象に残ったことは、富士山の山登りです。涼しくて、空気がきれいでした。私はたくさんの植物や雲の形を学びました。植物にオンタとイタボリというのがあることを教えていただきました。でも、オンタとイタボリは、よく似ているので見分けるのが私には難しいです。写真を撮ったので、よく見て、調べて、違いを見つけたいです。

楽しかったことは、BASFの方たちがやってくださった授業です。「カメムシたちの名前、体の特徴そのままじゃん!」って感じで、名前をつけた人は、ちゃんと考えたのかなと思いました。カメムシに細長い形がいるのは知りませんでした。

うれしかったことは、いろんな県から来た人と仲良くなれたことです。私は旅行以外に他の県に行くことがありません。それこそ東京に根っこでもはったみたいに・・・。他の県の方言とか分からないことがたくさんで楽しかったです。

私は、九日間いろんなことを知ったり、たくさんの友達ができたりしました。結構有意義に過ごせたと思います。初めて知ったことを今後に活かしていきたいです。そして、ここで出来た友達を大切にしたいです。
(31番  林結実)


創造性の育成塾での思い出
僕は、小学生の時から理科があまり好きな科目ではないので、先生方のお話の内容を理解することができるのか心配でした。しかし、さすが先生方で、わかりやすく説明をしていただきました。それでも八限まで授業をやることは、とても集中力が必要なことだと感じました。でも、今回のような、一生に一度しか無い体験を将来に生かせるようにしなければならないと思います。

このような親元を離れて八泊九日という長い間、同級生と共同生活という、少し自由な反面、両親の顔が分からなくなってしまいそうになったほど寂しくなってしまうこともありました。それでも、「自分は中二の日本代表なのだ。」と実感し、この塾での講義を頑張って学ぼうと思いました。

先生方の楽しい、そして、驚きの授業・実験にはとても興奮しました。

なぜ、僕がこの「創造性の育成塾」に応募したのかというと、現在、すさまじい勢いで進行している「地球温暖化を止めたい。」とも思っていました。そのためには、科学というものを学ぶ必要があると思いました。社会も理科と大きなかかわりがあるのではないかと考えたのです。
(32番  早野賢一)