国の支援も年々増加
―日本開催2大会には約5億5千万円
科学技術創造立国を標榜し、立ち遅れていたわが国の国際科学オリンピックへの新参加が続いたこともあって、国の同オリンピックへの支援が強化されている。
科学オリンピックに対する国の支援は2004年から開始、支援額は国際オリンピックへの参加種目(科目)が増えるに伴って年々増加している。2004年に比べ、今年度(2007年)は3倍の2億5000万円。2008年度は2009年に生物学オリンピック、2010年に化学オリンピックが日本で開催されるための準備として1億円を投入するため大幅な4割増(1億200万円)の3億5200万円に膨らんだ。
文科省は2009年度には、各種目(数学、情報、化学、生物学、物理の5つ)の国内選抜向け支援として、これまで1種目あたりの支援が年2500万円だったのを4000万円に増額する方針を打ち出している。さらに、日本で開催するオリンピックについては「必要不可欠な経費(会場費、宿泊費等)は全額支援」方針から開催年に当たる生物学オリンピックには約2億円を支援する方向で検討している。このため2009年度の支援額は5億3000万円(前年比50%増)を見込んでいる。
なお、日本での本大会を担当する生物学、化学の両オリンピック日本委員会は国の大会費用が国の支援だけでは足りず、財界などからの支援を求めることにしている。 |