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インド大会に向け、特別教育始まる
【第17回】 2008年4月11日


※4月11日付けの本記事に、日付などに誤りがありましたので、以下のように訂正し、お詫び申し上げます。

東京では、春の嵐で桜も散り、だんだんと暖かくなってきました。
既に夏を感じられるところも、まだまだ雪の残るところもあると思いますが、皆さんが住んでいる場所はいかがでしょうか。

講義の様子

さて、生物学オリンピックでは、いよいよ日本代表4人の決定に向けて、特別教育が始まりました。

第1回特別教育は、日本代表を決めるべく3月28日~30日の間、茨城県の筑波大学で行なわれました。参加したのは6名。この中から、最終的に4名が選ばれます。

6人は、普段学校などではあまり使うことのない実験器具を前にしながらも、手際良く、そして積極的に先生の指示に従い、実験を楽しんでいる様子でした。

生物学の実験や講義以外に、毎日1時間、筑波大学の留学生などと話す英語の時間もあります。生物学オリンピックの運営委員である斉藤淳一・東京学芸大学付属国際中等教育学校教諭は、「オリンピックでは、良い成績を取ることよりもまず、生物学を楽しんでもらいたい。そのために、英語に少しでも慣れ親しんで、世界の生物好きの高校生と、より深い国際交流もしてもらいたい」と話しました。

特別教育は、今後5月と6月にも合宿形式で行なわれ、実験・講義・英語の授業で、国際大会に備えます。


筑波大学

特別教育の会場の筑波大学は、2009年国際生物学オリンピックの会場になることが決定しています。

主な会場になる2D号棟では、国際大会開催に向けて会場の整備や新しい実験道具の確保などが行なわれていました。国際大会が行なわれるには、トイレや、空調など、さまざまな設備の整備も必要になります。多くの高校生が、試験に集中できる様、まもなく教室や学校施設の改装工事が始まるようです。

来年夏、開催の国際大会に向け、その代表選手を決めるための今年の国内生物チャレンジでは、80名が受験する第2次予選を8月下旬に筑波大学で行い、本番の3分の1の規模の“プレオリンピック”として、本番の予行を兼ねる予定です。

今年のインド大会に向けても、来年のつくば大会に向けても、着々と準備が進みます。
生物を楽しむ高校生達の、今後の成長が期待されます。

(事務局:伊奈恵子)