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季節も本格的な夏となり、外を歩けば汗ばむ日が続きます。
そんな中、いよいよ7月15日から、第19回国際生物学オリンピックがインド・ムンバイで始まりました。
7月11日、日本代表団派遣にあたり、東京ステーションコンファレンスで、結団式が行なわれました。
国際大会に挑む日本代表選手は、
・内海 邑くん 千葉県立東葛飾高校 3年
・海老沼 五百理くん 筑波大学付属駒場高校 3年
・大河原 健太郎くん 麻布高校 2年
・水野 俊一郎くん 福井県立藤島高校 3年 (五十音順・写真右から)
の4人です。
昨年の11月23日の第一次試験を始めとする、3回にわたる選抜を経て、1488名の中から選ばれたこの4人は、この日、日本代表選手としての認定証を、毛利秀雄・生物学オリンピック日本委員会委員長から手渡されました。
日本代表選手は、出場した過去3回の国際大会で、数多くの銅メダル、銀メダルを獲得しつつも、金メダルには手が届かず。初の金メダル獲得に向け、周囲の大きな期待を背負いつつも、4人は、「国際大会で世界中の高校生と生物の話ができるのが楽しみ(内海くん)」「メダルを目指してというより、何かを学んで帰ってきたい(海老沼くん)」「楽しく頑張りたい(大河原くん)」「無事に帰ってきたい(水野くん)」など、その期待をプレッシャーにしない余裕が見られました。
昨年末に取材した国内第2次選抜の際には、「問題が難しくて自信がない」と話していた選手たちですが、代表に選ばれ、3ヶ月に渡る特別教育を受けたその表情には、確かな自信が見られました。
石和貞男・同委員会運営委員長は、選手達を「今までになく、抜群の成績者」と評した後、「これから解きに行く生物学の問題は、答えがあるもの。しかし、実際に今、研究されている問題には答えがない。問題を解くことを通して、自分が小さいときから生物に関して疑問に思ってきたことを問題として整理し、敢然と向かっていくという姿勢をインドで学んできてもらいたい」と、励ましました。
また、日本の初参加から、毎年引率者として同行し、選手を一番近くで見てきた、同運営委員会の、齋藤淳一・東京学芸大学附属高等学校 教諭は、「例年の選手に比べると、少し元気が良いし、余裕がある。インドでは、メダルの色を問わず、彼ら自身にとって良い経験ができるといい」と話しました。
初めての金メダル獲得の可能性や、来年の国際大会日本開催を前に、多くの注目を集める今回の国際生物学オリンピック。19日の表彰式で、全てのプログラムを終え、22日には文部科学省での帰国報告が予定されています。
55カ国を超える出場国から、200人以上の生物好きな高校生が集まる今大会。この国際舞台に挑み、4人が何を学んでくるのか。そして、注目の結果に、期待します。
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