「未来のダーウィンをめざせ！」～生物学オリンピックプレイベント展開

科学オリンピックへの道

【第43回】

2009年2月10日

2月9日、第20回国際生物学オリンピックプレイベント「未来のダーウィンをめざせ！」の記者説明会が、東京・上野の国立科学博物館で開かれ、プレイベントの内容発表、生物大使の任命式が行なわれました。

今年7月に、茨城県つくば市で開催される第20回国際生物学オリンピック。その日本初開催を記念して、国際生物学オリンピック2009組織委員会（委員長：井村裕夫・京都大学名誉教授）は、プレイベント「未来のダーウィンをめざせ！」を展開すると発表しました。

発表された、春のプレイベント「未来のダーウィンをめざせ！」の内容は以下の通り。

国立科学博物館内ポスター展示の様子

2009年2月11日（水）～15日（日）／3月20日（金）～29日（日）
国立科学博物館
・クイズラリー（国立科学博物館内にて先着でリーフレットを配布）
・ポスター展示（地球館レストラン下通路）

上野動物園
・スタンプラリー（東園キジ舎前テントにて先着でリーフレットを配布。園内を巡り、6箇所でスタンプを押して完成。ゴールで記念品贈呈予定《先着順》）

3月20日（金・祝）
上野動物園
・生物大使・忽那汐里さん、一日園長就任式
・ダーウィン生誕200周年記念講演会（西園・動物園ホール）※入場申し込み制
「ダーウィンの見たこと、考えたこと」講師：長谷川眞理子・総合研究大学院大学先導科学研究科教授、国際生物学オリンピック2009組織委員会委員、日本進化学会会長
第20回国際生物学オリンピック日本代表生徒によるトークショー

3月28日（土）
NHK広島放送センター1階
・第20回国際生物学オリンピック記念講演会　※入場申し込み制
「絶滅危惧種アホウドリを救え！」講師：長谷川博・東邦大学理学部教授
国際生物学オリンピックメダリストによるトークショー

チャールズ・ダーウィン生誕200周年である今年、ダーウィン誕生日の2月12日を控え、11日（水・祝）から展開されるプレイベント。このプレイベントは、国際生物学オリンピックに向けた気運を高めるとともに、国際生物学オリンピックの将来の代表候補者になる生徒や児童の間での生物への興味･関心の喚起を目的にしています。

国際生物学オリンピック2009組織委員会の井村委員長は、「若い人が生物学を愛するようになってほしい」、また、同委員会実行委員会の沼田治委員長は、「それぞれのプレイベントは、子供たちになじみの深い場所で開かれる。子供たちに関心を持ってもらい、未来のダーウィンを目指してもらいたい」と、国際生物学オリンピックも含め、若い人に生物学に興味を持ってもらえる場を増やしたいと期待を述べました。

井村委員長（左）と、生物大使の忽那さん（右）

またこの日は、これらのプレイベントを盛り上げる「生物大使」に、女優の忽那汐里さんを任命する任命式も開催。オーストラリア育ちの忽那さんは、「広々とした自然の中で生物と関わってきたので、（大使就任は）嬉しい。生物学オリンピックは、世界から高校生が集まる貴重な機会になるのではないかと思う。今話題の環境問題や生物の魅力を伝えてほしい」と述べ、生物大使として、「生物に興味を持ってもらえるように頑張りたい」と意気込みを語りました。

春以降のイベントなどは、決定次第、随時発表予定です。

国際生物学オリンピック日本開催という大きなイベントを前に、生物学に触れるたくさんの機会。ぜひ足を運んでみてください。

詳細・プレスリリース等はこちら

（事務局：伊奈恵子）