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生物学オリンピック 12日からいよいよ開幕
【第46回】 2009年07月08日

第20回国際生物学オリンピック(IBO:International Biology Olympiad )が、2009年7月12日から19日までの8日間、茨城県つくば市の筑波大学で開催されます。

IBOが日本で開催されるのは初めて。今回の大会は、これまでの大会史上最大規模となる60カ国・地域から221名の代表生徒、216名のオブザーバー、またボランティアなど、600名近くの人が集まります。

主催する、国際生物学オリンピック2009組織委員会では、開催に向けて様々な準備を行なってきました。開催まで1週間を切った7日、東京都千代田区の科学技術館で記者発表会が開かれ、大会の概要が説明されました。

大会中の選手のスケジュールは以下の通りです。

07月12日(日):選手団到着・登録・オリエンテーション
07月13日(月):開会式・ウェルカムパーティー(つくば国際会議場)
                      実験試験会場視察(筑波大学)
07月14日(火):実験試験(筑波大学)
07月15日(水):エクスカーション(つくばサイエンスツアー:つくば市内、茨城県自然博物館)
07月16日(木):理論試験(筑波大学)
                      つくばナイト
07月17日(金):エクスカーション(日光)
07月18日(土):エクスカーション(エキスポセンター)
                      講演会・表彰式・閉会式・フェアウエルパーティ(つくば国際会議場)
07月19日(日):選手団出発

記者発表会では、国際生物学オリンピック2009組織委員会委員長の井村裕夫・京都大学名誉教授が、「今回の日本開催は、急遽決定したこと。不安な面もあったが、日本の教育の現状も踏まえ、今まで通り全体の平均も上げつつ、同時に突出して優秀な生徒も育てなければならないと考え、今回の開催を決めた。日本は今まで金を取ったことがないので、今回のつくば大会には大いに期待している」と、開催の意義と日本代表への期待を語りました。

また、主催団体の一つである財団法人日本科学技術振興財団の有馬朗人会長は、「日本は傑出した人を伸ばそうという気持ちが弱い。今後、創造性豊かな優れた人材を育てなければならない。今年は生物学、来年は化学の国際オリンピックが日本で開催されるということで、やっとここまでわかってくれたかと思って喜んでいる」と話し、プレイベントなど、大会までに行なってきた活動の報告をしました。

「IBO2009つくば 食育大使」に任命された服部幸應・服部栄養専門学校理事長・校長は、IBOに先立って開かれた、開催地・茨城の食材を使ったレシピを競う「全国高校生レシピコンテスト」で受賞した作品を、IBO期間中の食事として提供することを説明。「世界中の高校生が集まるこの機会に、日本の食をより広く広めたい」と、日本ならではのもてなしに色を添える食事を紹介しました。

大会会場となる筑波大学の山田信博学長は、「準備期間が短く、苦労も多かったが、校舎を大会のためにリニューアルし、工事もこの3月に終えた。学生のボランティアも集め、受け入れの準備をしている」と、受け入れ態勢が整っていることを強調しました。

試験の様子などは、大会中毎日筑波大学のボランティア学生が発行する新聞などで伝えられるということです。
詳細は→http://ibo2009.org/index_j.html

「創造性の育成塾」では、このIBO2009の日本代表選手である、1期塾生の中山敦仁くんを応援しています。いよいよ来週に迫った生物学オリンピック。中山くんが全力を出せるよう、引き続き皆さんで応援しましょう。
(事務局:伊奈恵子)