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生物学オリンピック、試験終了!晴れやかな笑顔並ぶ
【第48回】 2009年07月17日

つくばで開かれている第20回国際生物学オリンピックは、16日の理論試験をもって、選手が受験する試験は全て終了しました。選手の皆さんは、17日はエクスカーションで日光の観光などを行い、明日の表彰式・閉会式を迎えます。

およそ5時間にも及ぶこの日の理論試験を終えた日本選手団の4人は、14日に実施された実験試験の手ごたえも含めた自信の程を聞かれ、

「実験がきつかった。自信はない」(大月 亮太くん)
「内容は基本的なことでも、見たことのないような問題も出て、自信がない」(谷中 綾子さん)
「知識より考えてとく問題が多く、難しかった」(山川 眞以さん)
「難しかったけれど、面白くて楽しんで取り組めた。まあまあの自信はある」(中山 敦仁くん) (写真右から順に)
と振り返りました。

疲労が顔に出る場面もありつつも、海外の高校生との交流の中で印象に残ったことを尋ねると、
「生物に関する単語や発音が難しい」(谷中さん)
「日本のアニメや漫画のことをよく知っていて驚いた」(大月くん)
「ベラルーシの高校生と、言葉が通じなくても卓球を一緒にやって交流ができた」(山川さん)
「同じ部屋のイギリス人が日本好きで、日本語の辞書なども持っていて面白い」(中山くん)
と、楽しそうに語りました。

この日は、全ての試験を終えたことを祝して、試験会場である筑波大学の構内で学生達も協力し、“つくばナイト”が開催されました。

それぞれ、IBOに先立って開かれた「全国高校生レシピコンテスト」で入賞した、日本の高校生が考案した地元つくばの食材を用いた料理を食べたり、バーベキューを楽しんだりと、開放感を満喫していました。
つくばナイトの後半では、筑波大学のサークルや地元のチームが協力し、和太鼓やよさこいソーランを披露し、会場を盛り上げました。

世界中の高校生や引率の先生方、筑波大学の学生、招待された高校生が一緒になってよさこいソーランを踊り、言葉や国の垣根を越えて楽しんでいました。

明日18日はいよいよ表彰式と、閉会式です。力を出し切り、晴れやかな笑顔を見せていた高校生達に、期待が高まります。
(事務局:伊奈恵子)