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8月8日の時間割 1時限目

 

9:00~10:00

北澤 宏一(きたざわ こういち)先生

(科学技術振興機構 理事長)

講義「超伝導ものがたり」 

授業内容

合宿後半、最初の講義は、高温超電導セラミックスの研究で国際的に知られる、北澤宏一・科学技術振興機構(JST)理事長が登場。
昨日のリニアモーターカー見学、岩松先生の講話を踏まえ、超伝導の最高権威である北澤先生から超伝導の根本とこれからの可能性についての講義です。

塾生に 「20世紀、科学技術が地球を悪くしたと思いますか?」と問いかける北澤先生。塾生たちの答えは「そう思う」が3割、「そう思わない」が7割という結果に。
北澤先生は、「科学技術は自然の脅威から人間を解放してきた。理科や科学を学ぶということは地球を救っていくこと」と話しました。

そして超伝導の話題に。 超伝導の大きな特性として、電気抵抗が完全にゼロで、永久電流が流れる点、マイスナー効果、ジョセフソン効果などを説明。北澤先生は、「人間だけが起こすことの出来た自然現象。超伝導で地球環境を救える」と語りました。

続いてリニアモーターカーについて。「私はリニアが大好きなんです。理想的だから」と、語る北澤先生。日本のリニアモーターカーは世界に誇れる、本質的にとても優れた技術であると紹介し、その特長や安全性について説明しました。

そして、北澤先生が考える、「抵抗が完全にゼロ」という超伝導の特性を活かした「超伝導グローバルネットワーク」構想を紹介。地球環境保全において最大の課題であるエネルギー問題を解決すべく、夜になると発電できない太陽光パネルや風がやむと止まってしまう風力発電など、不安定なエネルギーの供給地を、超伝導ケーブルによって地球規模で繋ぎ、エネルギーを平均化するという構想です。


「サイエンスとは、推理小説を書きながら読むのに匹敵するぐらい楽しい」と語る、北澤先生。
次の時間では、超伝導体を実際に観察する実験を行います。

授業はストリーミング動画で公開中。ぜひご覧下さい。

 

→当日使用された資料「超電導ものがたり」をダウンロードする 

動画で見る

 

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講師プロフィール

1943年長野県生まれ。68年 東京大学工学系大学院工業化学専攻修士課程修了。72年 MIT(マサチューセッツ工科大学)博士課程修了。工学博士。87年東京大学工学部教授。専門分野は物理化学、固体物理、材料科学、磁気科学、超電導工学と幅広い。特に高温超電導セラミックスの研究で国際的に知られ、80年代後半には、高温超電導フィーバーの火付け役を果たす。日本学術会議会員。96年 超伝導科学技術賞、2002年 紫綬褒章受賞。