第8回夏合宿-HOME  > 授業レポート

 
   
 
  

 

 8月1日 (木) 2時限目

 

10:40~

真鍋  真

国立科学博物館 生命進化史研究グループ 研究主幹

講義 

「最新恐竜学」

 

 

星新一さんの作品から講義がスタート。星新一さんの娘・マリナさんによる「午後の恐竜(著・星新一)」の朗読に塾生は耳を傾けました。真鍋先生は、1960年代の古生物の研究成果が表れているこの作品と現代の研究成果を比較することにより、学問の進歩を実感できると紹介しました。

 

次に、朗読された作品を振り返りながら恐竜をはじめとする様々な古生物について解説。小さな恐竜が植物を食べ始めて大型化する一方、小型化して鳥類になったり、恒温動物となるものが現れたことを丁寧にお話ししてくださいました。

 

 

つづいて、研究に関する専門的な解説。足跡の化石から歩行を復元する手法や化石からオスとメスを判断する手法など丁寧に解説して下さいました。

塾生は恐竜の化石(レプリカ)がまわってくると、表面の様子を触るなど興味津々で観察していました。

 

最後に、理系発想力を活かした文学賞・星新一賞の紹介がありました。科学者にとって、一般の方に研究についてわかりやすく伝え、フィードバックを得ることは非常に重要であると力説。これまで科学に興味のある人が小説を書く機会は少なかったので、ぜひこの星新一賞に応募してほしいと呼びかけました。