第8回夏合宿-HOME  > 授業レポート

 
   
 
  

 

 8月2日 (金) 3時限目

 

13:00~

山下 昌哉

旭化成 グループフェロー

講義

「『電子コンパス』の秘密」

 

 

 

  

※授業の動画公開は終了しました。

 

 

現在、携帯電話やスマートフォンに必ず入っている電子コンパスを開発した山下先生。
まずは、電子コンパスとは何か?を塾生にわかりやすく解説。
電子コンパスを理解するための予備知識として、衛星を使い位置を測定するGPSや、電子コンパスが方位を測定するために検知する地磁気についても紹介してくださいました。

 

方位磁針と電子コンパスは同じだけど違う。大きな違いは、携帯電話の中で使えること。
携帯電話は鉄で作られた部品がたくさん使われている上、スピーカーなども磁場を発しているため、それらの影響を受けずに地磁気を測り、現在地や向きを正確に把握することが大変難しいとのこと。
その自動調整方法を考えていた先生は、何気なく携帯電話を振る動作を見て、その動作を利用して調整する方法をひらめいたといいます。

 

逆転の発想がイノベーションを生むと題し、電子コンパスの携帯電話への搭載を可能にした3軸地磁気センサーの原理を説明。
そのほか、インクジェットプリンタのヘッドなど電子コンパスの応用や、さらに進んだ6軸電子コンパスについても紹介しました。

 

  

「電子コンパスの開発を進めていた8年前、こんなことできたらいいよねと思っていたことが、今ではほとんど実現している。」と、当時描いていた技術の一つ、現在googleが提供しているストリートビューに似たアプリケーションなどを塾生たちに見せてくださいました。