第8回夏合宿-HOME  > 授業レポート

 
   
 
  

 

 8月2日 (金) 4時限目

 

15:10~

浅島 誠

日本学術振興会 理事
東京大学 名誉教授
(生物オリンピック)

講義 

「生命科学の発展と今後への展望」

 

 

 

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「まず、若い皆さんに伝えたいことがある」と、浅島先生。
少子高齢化やエネルギー問題、世界的な人口増加など様々な問題があるが、「若い皆さんの知恵は世界の知恵。様々な課題を解決するために頑張ってほしい」と塾生に語りかけ、ご自身が日本委員会委員長を務める国際生物学オリンピックへの参加を呼びかけました。

 

生物学に加え医学や薬学まで生物全体に関わる分野が生命科学。
「生命学には夢があり、未知の世界がある。そのためには生物をよく観察し、古典を読み、洞察力を養ってください」と浅島先生は話します。

 

新潟生まれの先生は、トキの美しさに魅せられ生物学を志したそうです。
スライドには新潟の佐渡に生息する、オサムシ科のサドマイマイカブリという虫を写し、「この一匹の虫には地球の歴史が詰まっている」と、その貴重さを力説。その他、海底の極限生物についてや、メタンガスに群がるズワイガニの不思議などを紹介し、「まだまだ生物には謎が多い」と話しました。

 

生物学上の重要な発見はカエルなどの原理から見つかってきた、として、ヒトやマウスも同じシステムで働いていると解説。
動物の発生過程で重要な役割をもつ誘導物質の研究を、単身ドイツに渡り、進めてきたという先生。その研究の成果を、塾生たちは興味津々に聞いていました。

 

まとめに、「地球上には数千万種の生物がいるが、それぞれが美しい有機体。生物の生態や機能から学んだものが、ロボットなど最先端技術に活かされている。」と話した上で、「他の生物との共存をぜひ考えてほしい。」と塾生にメッセージを送りました。