第8回夏合宿-HOME  > 授業レポート

 
   
 
  

 

 8月5日 (月) 1時限目

 

10:10~

小林 輝明

足立区立 竹の塚中学校 副校長

実験 

「燃料電池」

 

 

  

 

 

 

学校の先生として働く傍ら、燃料電池の研究を続けている小林先生。
今回は、先生オリジナルのキットを使い、机の上でできる燃料電池づくりの実験です。

 

 

  

まずは、水に重曹を加えて、飽和状態になるまでかくはん。
つづいて、電極やスイッチなども組み立て、タッパーを重曹の水溶液で満たしていきます。

 

 

2つの電極のひとつに水素、もう一方に酸素を入れます。
そして、電極に電子オルゴールをつなぎ、音が鳴れば電気を作り出せた証明。燃料電池の完成です。

 

 

燃料電池は、合宿前半に行った電気分解の逆の反応を利用するもの。
水の電気分解では、水に電気を通すことで水素と酸素を取り出しましたが、今回は、水素と酸素から電気と水を作り出したのです。

 

「これは、逆転の発想。いつも同じ考えをしていたら、新しい発想は生まれない。」と、先生。燃料電池は水素と酸素を使った発電で、それがスペースシャトルの電源としても利用されていることや、炭素を出さないクリーンなエネルギーであること、そして未来への可能性について解説しました。

 

 

また、今回の実験の準備段階で起きたハプニングも紹介し、「困ったときに何とかしようと考えることが、新しいものが生まれる。」
また、「石の上にも3年。未来はちょっとしたはずみで変わる。成功は続けることで得られる。ぜひ、未来を変える人になってください。」と、塾生にエールを送りました。