
2日目は朝から教室を飛び出し、東京大学浅野キャンパス内のナノ計測センターを見学しました。
ナノ計測センターでは、光(よく学校で使うのは光学顕微鏡ですね)では見られないほど小さな「n(ナノ)」単位の世界を観察・分析しています。光の代わりに電子線を使うわけです。今回は、SEM・FIB・XRD・TEM/STEM(2種)の計5つの装置を見せていただきました。

私はTEM/STEMの一種、原子分解能分析電子顕微鏡という装置が面白いと思いました。この顕微鏡は、原子レベルまで拡大して観察することができます。さらっと書きましたが、原子レベルで観察できる、ということは、つまり、1原子分ほどのわずかな変化さえ影響してしまうほど、機械が精密に制御されているということです。ものすごい技術ですね。

しかし実際に拝見すると、ゆっくりと像がずれていってしまいました。失敗でしょうか…?違います。
実は、観察室に入った塾生たちの体温によって、ほんの少しだけ室温が上がり、試料が膨張していたのだそうです。ナノ単位での観察がいかに精密なものか思い知らされました。

物質の構造・構成元素を調べる最先端の装置をじっくり見て、直接質問に答えていただいた経験はとても貴重なもののはずです。私の代(2023年・17期)では行われなかったプログラムだったので、私自身もとても勉強になりました。数年後、これらの装置を使うのは塾生の皆さんかもしれませんね。
(17期 杉浦芳乃香)
