グループ協議 成果発表(西村 智 自治医科大学 教授)

育成塾の講義も、今日で最後となりました。1限目、いよいよ、合宿を通してチームで協力し作り上げてきたロボットの成果を見せる時間です。
8チーム、個性豊かなロボットが出来上がりました。

制限時間は、1試合10分。4チームで対戦します。コート内にあるいろいろな種類のボールを自分たちのゴールまで持って帰り、その合計点を競います。2点や5点の得点が低いが簡単に取れるボールがある一方、50点のボールはけん玉の先に刺さっていたり、30点のボールは卵の殻のようなものに入っていたりと、高得点なものほど取りにくいようになっています。

試合の前に先生から、優れたアイデアを発揮した3名の塾生に賞が送られました。独創的な仕掛けを考案した佐々木さんにAWESOME賞。知恵を使い工夫を凝らしてアイデアを生み出した橘くんにSMART賞、綺麗な仕掛けを作った福川さんにPRETTY賞として、西村先生手作りの景品が手渡されました。

抽選で組み合わせを決め、いよいよ試合開始。それぞれ工夫を凝らしたロボットがコートの中を走り回り始めました。最初は、皆が真剣な眼差しでロボットを見つめていましたが、次第に、操縦の指示や応援の賑やかな声が飛び交いました。

それぞれのチームに戦略があるようで、運びやすい小さな点数のボールをたくさん集めるチーム、取るのが難しい大きな点数のボールを果敢に狙っていくチーム、中にはロボットが思い通り動かず苦戦するチームもあります。
予選後、少しの修理時間を挟んで、決勝戦・最下位決定戦が行われました。
決勝戦では、あまりの白熱ぶりに塾生たちの口調が少し荒くなる場面も。それだけ試合にかける想いが強いことの証でしょう。

全ての試合を終え、優勝したチームは、5班(小林さん、福川さん、魚野さん、中谷くん、真田井くん)。

高得点のボールを狙い、確実にゴールに持ち帰って見事勝利を掴み取りました。取りづらいボールも取れるような設計、安定した動き、どのボールを狙うかという作戦も優れていました。優勝チームの全員には、賞品として先生からお菓子が贈られました。ちなみに、5班の皆さんは、後でお菓子を他のチームにも分けてあげたようです。

勝ったチームも負けたチームも、最後にはみんなが達成感に満ちた笑顔を浮かべていました。自分たちで協力して何か一つのものを作り上げる楽しさを実感できたのではないでしょうか。

(8期 本吉 真菜)