第18回夏合宿も今日で最終日。
最後を締めくくるのは課題研究「ストローブリッジコンテスト」の発表会です。この4日間、4人一組でチームを組み、ストローのみで、耐久性能、デザインに優れた橋の制作に取り組んできました。
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まずは紹介タイムです。チームごとに橋の特徴や工夫を発表します。
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トラス構造を用いる、ストローを束ねて強度を増す、ストローを細く切ってストロー同士を結合する、などの各グループのアイデアが光りました。中には、ち密に設計図を作成したものの、それを形にすることができず、志半ばで計画変更したチームも。また「班員一人ひとりの長所を生かして協力し合い、皆で一つのものを作り上げることの楽しさを感じた」と述べる塾生が多く見られました。
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その後は、作品展覧会。
全員が各チームの作品を鑑賞し、気に入ったデザインの橋に投票します。自分たちのブースを訪れた人に、いきいきと橋の魅力を伝える姿が印象的でした。
いよいよ待ちに待った性能競技部門です。橋に吊り下げたバケツにおもりを乗せ、耐荷重を競います。
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バケツをセットしただけで危うい橋、しなりながらも耐える橋など様々。その様子を塾生たちは大盛り上がりで見守りました。
1位に輝いたのはCグループ「コネクトブリッジ」。
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大きな三角形のトラス構造が特徴的で、接合部分はストローに開けた穴に紐状に切ったストローを通すという工夫がなされています。
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おもりを載せても落下する気配を見せず、どこまで耐えられるのかと会場全体が盛り上がりを見せました。ラスト1個を載せたところで惜しくも落ちてしまいましたが、堂々の1位を獲得しました。(記録:2330g)
続いてデザイン部門です。
紹介タイム、展覧会を踏まえた投票の結果、Eグループ「ZERO」が1位に輝きました。トラス構造を多用した設計が高く評価されました。
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そして総合優勝の発表。性能競技部門、デザイン部門の順位をもとに決定されます。
総合優勝したのはCグループ「コネクトブリッジ」。賞品として、第1回創造性の育成塾をまとめた有馬朗人先生監修の書籍「知りたいやつはついてこい!」が贈られました。班員の一人は「チーム全員の協力があったからこそ優勝を成し遂げられた」と語りました。
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最後に課題研究を担当した上田尊先生による課題研究のまとめです。
「初めて会うメンバーと一つものものを作り上げる。この経験を通して学んで欲しかったのは、各々の個性を生かし、協力することの重要性です。各々の創造性は足し算にも引き算にもそして掛け算にもなる。」と話す先生。また試行錯誤を繰り返すことの重要性にも触れ、「人生のありとあらゆる場面で振り返りをして次に生かしていって欲しい」と講義を締め括りました。
(14期生 橘 祐貴)
課題研究の発表の終了後、閉塾式が行われました。
塾生一人一人の名前が呼ばれ、修了証書が授与されました。
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最後は、赤門の前で記念撮影!
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これで夏合宿は終わりますが、ここでの経験をそれぞれの地元に持ち帰り、あたため、それぞれの成長の糧としてくれればうれしいです。(事務局)