15:00~

 北原 和夫 先生
  東京理科大学 教授 (物理オリンピック)

 

 


まずは、物理オリンピックの説明がありました。
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日本は、物理オリンピックに2006年から参加しています。各国から5人の代表が選出され、各5時間の実験試験と理論試験に挑戦し、その成績に基づいて、全参加者の上位の約10%に金メダル、次の約20%に銀メダル、次の約20%に銅メダルが授与されます。一次試験を突破するには、筆記試験を受験するとともに、前もって実験課題を解く必要があります。北原先生からは、「誰でも受けられるので、ぜひ実験レポートを提出して受験してください。ユニークなレポートを期待しています。」と激励のお言葉。

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その後は、実験です。
最初に、色のついた板が塾生の手元に配られます。「皆さんの手元に配ったのは、何か知っていますか?」との問いに、「偏光板です!」と早速勢いのよい答えが返ってきます。
まず、2枚の板を重ねて一方を回転させてみます。偏光板の色の濃さが透明から真っ黒へ変わっていく様子に、塾生たちは興味津々です。
先生は「種明かししない方がいいな」と言いながら、3枚目の偏光板を取り出し、2枚で真っ黒の状態を作ってからその間に3枚目を入れることを提案します。

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すると、「すごい!」の声。3枚目を斜めに入れると、白い部分が出現したのです。「不思議だよね」と、北原先生も塾生に負けないぐらい興奮していらっしゃいました。

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ここからは、実験の背景にある光の性質から、結果を解き明かします。光は波であり、したがって光には向きがあります。分子が一定の方向に並んでいる偏光板に光を通すと、特定の方向の光のみが出てくるのです。
先生の説明を聞いて、塾生たちは光の不思議に驚くとともに、物理学の面白さを体感している様子でした。

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 さらに、アインシュタインの唱えた相対性理論の話へ。重力によって光の道筋が曲がるという現象を、日食の際に太陽に隠れているはずの星が地球から観察できるという例を通じて、わかりやすく説明してくださいました。

 授業の最後となると、塾生たちは小さな3枚の板にくぎ付けです。物理学の不思議を身近に感じられる一時間でした。

 (1期生 中山敦仁)


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