塾生まとめ ④ No.31~No.40

 「創造性の育成塾」9期塾生の夏合宿のまとめです。(その4)


 

  出席番号 31

  坂東 藍来(ばんどう あいら)

 

 

 私はこの合宿で、さまざまな分野の先生方からこれからに活かせるいろいろなことを学びました。中でも特に三つのことが印象深く残っています。

 まず一つ目は、「決して諦めない」ということです。これはどの分野の先生方もおっしゃっていました。数十年も周りの反対に耐えながらがんばり続けるのはとてもつらく、大変なことだと思います。ですが諦めなければ、がんばった分以上の何にも変えがたい何かを得られると思います。だから私は、これから何事も諦めずにがんばりたいと思います。

 二つ目は、石黒先生のお話の中にあった「夢は持つな」ということです。私は、このことをはじめて聞いたとき、「夢は持つものではないのか」と疑問に思いました。ですが夢を持ってしまうとそのことだけになってしまい、他のことがおろそかになってしまうことがあります。つまり夢を持たなければ何事も一生懸命に取り組め、新しい可能性に出会えるかもしれないという先生の言葉で納得しました。

 三つ目は、「どの分野も好き嫌いせずに勉強する」ということです。これもどの先生方もおっしゃっていました。私は、宇宙のことが好きなので宇宙の本しか読んだりしていませんでした。ですが、この合宿でさまざまな分野が密接に繋がっていることがわかりました。だからこれからはどの分野でも興味を持ち、自主的に本を読むなどして自分の視野を広げていきたいです。

 私は、今回この塾で学んだことを活かしてさまざまな分野のことをたくさん学んでいこうと思います。そして、何か一生を懸けられるものを見つけたらどんなにつらくても諦めずに、人々の役に立つまで努力し続けます。

 

 


 

  出席番号 32

  福島 大紀(ふくしま だいき)

 

 

 僕がこの合宿を通して一番心に残ったことは、何事も自分で決めた目標を絶対に諦めてはいけないということでした。
 これは、上田先生のご講義にあった「創造性はどう育つか」という話の中で学んだことです。上田先生が提示された創造性が育つ条件は①夢と憧れを持つこと②それを必死で追い求めること③最後まであきらめないことの3つでした。僕はこの話に心を動かされ、大いに共感しました。そして、今まで簡単なことや出来ることばかりに挑戦し、難しいことや出来そうにないことは避けて通りがちだったということに気づきました。また、この話を聞いたことで今までできないと思っていたことや難しいことにも挑戦して行こうと思うことができました。
 僕の夢は研究職に就いて人の役に立つ発見をすることです。今は具体的な分野までは決まっていませんが、どの道を選ぶにしても様々な困難は避けては通れない道だと改めて実感しました。
 僕は、この合宿で自分の未来につながる、ひとことでは表すことのできないとても大きな宝物を手に入れた気がしています。これからもこの経験を生かして勉強して行きたいです。

 

 


 

  出席番号 33

  藤沼 航人 (ふじぬま こうと)

 

 

僕が育成塾に行きたいと思ったのは、将来理系の何分野に進みたいか探したかったからです。しかし今は科学者の伝記などとは違い、物理・化学・生物など全ての分野が協力して研究していることがわかりました。
研究を進めるには、自分は何を探求したいか?という大きなテーマを決め、それを達成するには何を知りたいかという大きなテーマを決めそのためには何が必要か考えるべきだと思いました。
僕が今やらなければならないことは、一つ好きな分野を決めることではなく、何を探求したいかというテーマを決めることではないかと気づかされました。
今、全ての講義を振り返ってみると、僕が興味の沸いたものはたくさんありバラバラなように思えます。
しかし科学は思わぬところで繋がっているという印象を強く受けました。僕が興味の湧いたことも、突き詰めて行くと一つの大きなテーマになると思います。
今好きな分野と言われれば、物理系ですが、その他もしっかり勉強して、大きなテーマを探して行きたいです。

 

 


 

  出席番号 34

  古屋 里緒良 (ふるや りおら)

 

 

私はこの夏合宿に参加して、科学のことについて多くのことをたくさんの先生方から学ぶことができました。講義の中で一番印象に残っているのは石黒先生の「人間とロボットの境界線はなくならないのか」というテーマについてです。私はこの合宿に参加して今まで考えたことのないことについていろいろと考え、他の塾生と意見の交換をして、一つのテーマについて本当に様々な考え方があることに気が付きました。物事を多方面から考えることで新しい発見が生まれるんだということが分かり、とても勉強になりました。また、研究の内容だけでなく先生方は講義を通じて私たちにこれからどのようにして生きていけばいいのかを伝えたかったのではないかと感じました。私はまだはっきりとではありませんが、将来は研究者になりたいと思っています。どの先生も自分の研究内容を堂々と、楽しそうにお話しされていて、やっぱり好きなことが出来ることは素晴らしいと思いました。ですが、楽しいことばかりではなく、何度も何度も壁にぶつかってくじけそうになってしまうこともあると聞きました。苦しい時にあきらめてしまうのは簡単なことですが、そういう時こそくじけずに前に進んでほしいというメッセージを先生方から頂いたように感じました。私は今回の合宿で学んだことを忘れずに何事にも一生懸命に取り組み、講義をしてくださった先生方のように世界に貢献できる人になれるよう高い目標を持って努力していきます。

 

 


 

  出席番号 35

  逸見 文香(へんみ ふみか)

 

 

創造性の育成塾に参加させていただいたことで、それまでの考え方が大きく変化したと思います。
塾に参加する以前は、将来に向けてどのように進めばいいのか分かっていませんでした。また、「学ぶ」という事も知識を吸収し、それを用いてただ考えれば良いと認識しているだけでした。しかし、様々な経験を通して「学ぶ」ことに対する考え方も、自らの将来に対する姿勢も変わりました。
第一に、発想の枠にとらわれず常に疑問を持ち、行動することがどの分野においても重要だと考えるようになりました。
第二に、どの先生方も「どんな逆境でも自らの意思を貫き、最後まで諦めない」とおっしゃっていました。私はこれを受けて、生物学の道に憧れるだけではなく、塾で培った創造性を存分に発揮し、粘り強くその夢に向かって突き進んでいこうと決意しました。今後は将来に向かって確固たる意思で夢を持ち、揺らがずに深く広く物事を追求していこうと思います。研究者として一線で活躍するために、豊富な知識に加えて冷静な洞察力を持った眼と温かな心を忘れずに、一層の努力をしていきたいです。

 

 


 

  出席番号 36

  益子 悠吾(ますこ ゆうご)

 

 

 今回の合宿を通して、講師の方々や先輩方、塾生のみんなから、一生忘れられない数えきれないほどの貴重なことを学び、今まででこの夏休みは最高の経験が凝縮されたものになった。
 まず、創造性について僕が考えるきっかけを与えてくださったのは、鈴木寛先生の「いくつかの違うものから新しいものを創り出す」という言葉だった。まったく違う観点から生み出された発想こそ、斬新で世界を驚愕させ、希望をも与えることができるのだと感じた。
また、生まれたアイデアをどのような姿勢で発信していけばいいのかを、有馬先生の講義から学んだ。「自説が正しいと思ったら、何十年でも主張し続ける。」「途中で間違いに気づいたら、堂々と過ちを認めて謝罪する。」そんな粘りや忍耐と潔さが、科学を続けて世の中に貢献していくためには不可欠なのだと思った。
 さらに科学オリンピックについて熱く語る先生方や、その講義内容に惹かれ、僕も出場してみたいという意欲がわいてきた。自分の中でここまで真剣にやってみたいと思ったものは今まで一度もなかった。世界中の人達と競い合うためにも、知識を身につけ活用し応用しながら、頭の中の引き出しから自由に出し入れできるようにしていきたいと思っている。
 このほか各分野のエキスパートの先生の講義から、科学をいろいろな視点で見ることができ、今まで大好きだった地学、生物への興味が一層増しただけでなく、少し敬遠しがちだった化学と物理への面白さも発見することができた。これからやってみたいことが何倍にも増え、自分に対する新たな可能性を見出すことにつながったと思っている。
 塾から帰ってきた翌日、僕は板橋区主催の長崎への平和の旅に学校代表で参加した。「科学」が最悪のケースとして使用されてしまった原爆の悲惨さが、胸に迫ってきた。特に被爆者から語られた平和への思いは、二度と科学の使い道を誤ってはならないとの決意を僕にさせてくれた。本当の科学とは、あらゆる生物と人間が共存していくために必要なもののはずで、人間は自然に対して謙虚でなくてはいけないし、過去に起こった過ちは二度と繰り返してはいけないとの思いを新たにした。
 僕はどの分野に進むかまだ決めかねている。正直自分は文系なのではないかと今でも思うこともある。しかし、これから自分が興味を持ったものに貪欲に取り組み、「なぜという心」を忘れずに人々に貢献できるものを創り出せるパイオニアになりたい。

 

 


 

  出席番号 37

  森下 翌花(もりした あすか)

 

 

この創造性の育成塾に参加する前はあいまいだった「科学」というものが私の中で徐々にはっきりしてきたように感じます。このたった一言で表現されてしまう世界は、とても奥が深いものでした。
まず、多くのご講義の中から私が発見した最も大きなことは、「考え方」です。常に疑い、謎を見出す。それを徹底的に考え、実際に実験等で検証する。そして考察しさらに学びや思考を続けていく。これこそが科学の本質ではないかと考えました。
どの先生方の業績も、全てこのような考え方のもとで成り立っていました。今後、これを忘れずに科学と向き合っていきたいと思います。特に今までの私に足りなかったのは、「徹底的に考える」ことでした。なにかと中途半端に投げ出しがちな部分もある私ですが、ここから変わっていこうと決意しています。
また、学んだ多くの事の中で重要であることの一つは「他の人との関わり」だと思います。先生方のご講義から、科学はそれぞれの分野の多くの人が協力し合って成り立っていることを実感しました。たくさんの人と交流を持って意見を交換し合い、狭い世界にとどまらずに力を合わせていくことを忘れてはならないと考えます。
まずは自分が努力を積み重ねなければなりません。さらに、人の意見にも耳を傾ける謙虚さも持とうと思います。その他にもこの合宿で学んだ事を役立てて自分を成長させていこうと考えています。そして、科学の歴史に何かを加えることや、人類に貢献することができたらと思っています。
最後に、最終日の講義で有馬塾長の磁石と砂鉄のお話に興味を持ちました。実際に実験し、考えてみたいと感じています。

 

 


 

  出席番号 38

  山岡 祐貴(やまおか ゆうき)

 

 

僕がこの合宿で意識した言葉は「チャンス、チャレンジ、チェンジ」です。これらを達成するために日々様々なことを吸収しました。まずはチャンス。この塾は選抜であるため行くことが困難でした。そのため、僕にとってのチャンスでした。次のチャレンジ。合宿前に先生の研究を調べたため理解が深まり、対話をして聞くことができました。また、食事でも積極的に会話しました。最後のチェンジ。これはまだ達成できたとはいえません。これは今後の日常で決まります。僕はこの塾で、科学のおもしろさや科学者としての心構えなど多くのことを教えていただきましたが、それを生かしてこそ本当に変わったことになるからです。また、僕には短期的な目標もできました。それは高2の科学オリンピックでメダルをいただき、東大に入学し、著名な先生の授業を再び受けることです。無理と思う人もいるかもしれませんが、実際に中山先輩は達成しています。つまり僕にだってできるのです。そのために自分を信じ続け目標を追い求めます。ここで培った経験と創造力で必ず世界へはばたきます。

 


 

  出席番号 39

  山口 惇己(やまぐち としき)

 

 

「事実は小説よりも奇なり。」この言葉は二日目の最初に講義してくださった上田先生の講義の題名です。僕は、この題名を見たとき「小説のほうがおもしろくて、楽しいはず」と思いました。しかし、先生の話を聞き、それは間違いだと気付きました。先生の講義の内容は、一般相対性理論についてでした。星は重力を持つため、星の周りの空間がゆがみます。そこを光が通ると、直進するはずの光りが曲がってしまいます。その話を聞き、僕は重力と光についてとても興味が湧きました。そして、物理が好きになりました。高校生になったら、物理オリンピックに挑戦したいと思っています。今回の塾で講義の他に学んだことは、友達の学ぶ姿勢です。その友達は一生懸命何かを吸収しようとしていました。僕も僕なりに一生懸命でしたが、その姿勢にはかないませんでした。ほかにも知識や人間性などいろいろな点で学ぶことが多くありましたでした。これからは、育成塾で出会った友達のようになれるよう努力をしていきたいです。そして、世界でも通用する人になりたいと思います。
最後になりましたが先生やスタッフの皆さん一週間ありがとうございました。

 


 

  出席番号 40

  吉川 大輝 (よしかわ だいき)

 

 

僕がこの合宿で得たことは自ら行動を起こさないと夢へは近づけないということです。
それはあたり前のことだけど自分はできていませんでした。それを特に感じたのは有馬先生と中山先生の話を聞いたときです。
有馬先生は小学生の時からとても難しい実験をたくさんされていました。また、中山先生は生物学オリンピックに出て夢に近づくために
とてもレベルの高いところで勉強をされてました。しかし僕はそのように自分から行動するということができていません。
このままでは夢が夢のままで終わってしまうという焦りを講義を受けているときに感じました。しかしそれとともに早く自分から何かしたいという思いも起きました。
この思いを合宿が終わってからも忘れず好奇心を持って自分から行動を起こす癖をつけたいと思いました。
そして多くの先生方がおっしゃっていたように壁や逆境にくじけず自ら夢へと近づいて行くようにしたいです。

八日間大変お世話になりました。