19:00~ (6時限目)

 石黒 浩 先生
 大阪大学 教授(ロボット工学)

 

 


前の時間の講義に続き、今度は実際にロボットと触れ合います。
石黒先生が開発したテレノイドは、人の形をした小型の遠隔操作型アンドロイド。
これは抱きながら離れた相手と会話するもので、センサーで感知した相手の頭の動きに合わせ首を傾げたりします。

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はじめての体験に塾生は大盛り上がり。

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また、中に携帯電話を仕込んだ人型クッション・ハグビーを抱いて、塾生どうしで通話。
相手の顔は見えないけど、なんだか親密な気分になります。
その秘密は、存在感。存在感を感じるために必要な「声」と「体」を満たしているため、クッションに存在感を感じ、リラックス効果が得られるといいます。
実際に、ハグビーで話すとストレスを示すホルモン・コルチゾールが減少することがわかり、その効果が証明されています。そのため、テレノイドやハグビーは、普段あまり会話をしないお年寄りや自閉症の人に渡すと、ずっと話しかけているといいます。

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質疑応答では、「ロボットを作る上での“究極”とはどんなものですか?」という問いに、
「“人とは何か”を知りたいがために作っている。だから“究極”はない」「ロボットを開発することは、技術も発達するし、その疑問に答えることにもなる。」と答えました。
また、「人間について考えるなら、なぜ哲学を選ばなかったのか?」という質問には、「たまたまです」と言い切った石黒先生。「いろんな環境をたまたま与えられてこうなった。だから、たまたまのチャンスを逃さないでほしい。」「中途半端な夢を持つ前に、疑問を持ってほしい」と塾生にメッセージを送りました。

 (事務局 大野涼子)


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【講師ご紹介】

 1991年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了.工学博士.その後,京都大学情報学研究科助教授,大阪大学工学研究科教授等を経て,2009年より大阪大学基礎工学研究科教授.2013年大阪大学特別教授。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー).専門は,ロボット学,アンドロイドサイエンス,センサネットワーク等.2011年大阪文化賞受賞.