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 筧 捷彦 先生
 早稲田大学理工学部教授  (情報オリンピック)

 

 


中学校ではほとんど教わる機会のない情報科学。この科目がどんなものなのか体験するために、まずビーバーコンテスト(コンピュータ科学に関する子ども向けのコンテスト)の問題が配られ、塾生たちはみな熱心に取り組みました。

講義後に感想を聞いてみると、「楽しかった」「けっこう簡単に解けた」という声が聞かれ、講義後には友達同士で集まって議論している姿も見られました。

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情報科学とは、「ある問題を解く際に、一般的に通用する方法を考える学問である」と説明がありました。たとえばある地点まで歩いていく最短の道順を求める際に、すべての道順をしらみつぶしに調べるのではなく、どういう方法で解けば時間をかけずに最適な道順を求められるかを考える、といった具合です。

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講義の本題は、コンピュータの説明から始まりました。コンピュータができることは加減乗除と比較判定程度で、人間のように意思を持っているわけではなく、だれかが考えた手順を実行しているに過ぎません。そのため、「その手順が間違っていれば、でたらめな結果しか出てこない」と解説してくださいました。

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次に、2整数の最大公約数を求める方法を例に、問題を解く一般的なやりかたを考えて、コンピュータが理解できる言葉に翻訳する(プログラミングする)とはどういうことかをわかりやすく説明していただきました。

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この後、プログラムでできることと、できないことの例を紹介。
その中で、しらみつぶしにやれば解くことができるものの、より短時間で解く方法が現在のところ見つかっていない問題も多数あることが説明されました。また、コンピュータを使ってもすぐには解けないことを逆手にとるものとして、メールなどで利用されている暗号の例が紹介。また、そもそもコンピュータでは解けない問題もあるそうです。

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親しみやすく、語りかけるように講義を展開してくださった筧先生。最後に、情報オリンピックの紹介がありました。「ぜひ講習会に参加して、将来はオリンピックに参加して金メダルをとってほしい」と呼びかけ、講義を締めくくりました。

(2期生 田崎慎太郎)

 


 

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【講師ご紹介】

 早稲田大学基幹理工学部情報理工学科教授
情報処理学会情報処理教育委員会委員長
情報オリンピック日本委員会理事長

 東京大学工学部計数工学科数理工学コース卒業,大学院修士課程を経て,東京大学工学部助手,立教大学理学部数学科講師・助教授
1986年から早稲田大学理工学部教授

 コンピュータソフトウェア,とくにプログラミング言語とそのコンパイラ,プログラムの検証などを研究してきた。
情報オリンピック日本委員会の設立時から理事を務め,2011年からはその理事長を務めている。