科学オリンピックとは……
科学オリンピックとは、正式には「国際科学オリンピック」といい、世界中の中等教育課程にある生徒(高校生が中心)を対象にした、科学技術に関する国際コンテストで、毎年夏、数学、物理、化学、情報、生物の5つの分野別に開かれています。最初は、1959年にルーマニアで開かれた数学オリンピック。1960年代から物理、化学、情報、生物も順に開かれるようになりました。
目的は、10代という潜在能力を伸ばす大切な時期に、それぞれの教科で、関心と能力を高め、学校における教育を国際交流を通じていっそう発展させること。各オリンピックには、各国4~5名の選手が参加。2日間に渡って理論や実験の試験があり、表彰式が行なわれます。
それぞれのオリンピックで、上位10%が金メダル、その下20%が銀メダル、さらに次の30%が銅メダルを受賞します。よって、出場者の半数以上がメダルを授与されます。
日本のオリンピック参加
日本の参加は出遅れましたが、数学オリンピックは、1990年から日本数学オリンピック財団を設置、生徒を送り出していました。他の教科はエリート教育に対する不公平感が根強いなどの理由から、参加が見送られてきました。
2005年に国際物理年(アインシュタイン理論発表100周年を記念して、世界各地で物理に関する催しを開催)を迎えるに当たり、ようやく物理オリンピックへの参加の気運が高まり、各教科の日本委員会を設立して、具体的な取り組みがスタート、国内選抜を実施するようになりました。
2005年度に、数学以外に初めて、化学・生物学のオリンピックに “出場” しました。 |