東京でも、10度以下の気温が珍しくなくなってきましたが、皆さんの地方の冬の始まりは、いかがでしょうか。
今回は、生物学オリンピックを例に、科学オリンピック参加までの道のりを、追ってみたいと思います。
日本の代表になる
まず、国際生物学オリンピック(IBO:International Biology Olympiad)に参加するためには、国内選抜(国内生物学オリンピック:JBO:Japan Biology Olympiad Committee)で代表選手(4名)に残らなければなりません。
JBOの参加資格は高校3年生以下。募集の翌年に行なわれる、IBOへの参加資格は、大会時点で高等学校、または同等の学校に在籍している、最終学年以下ということなので、JBOの時点での中学3年生にも参加資格があります。
JBOには、毎年多数の中学生も参加しているそうです。また、IBOには3回以上は参加できません。JBOには、最終試験で4名が選ばれるまでに、3回の試験があります。最初の応募時期は毎年7月~11月。今年は7月13日~10月5日でした。
全国主要都市約30箇所で開かれる第一次選考試験では、50問程度のマーク方式のテストで、全体で25名程度が選出されます。第17回(2006年)の総応募者は547人、第18回は963人、来年の第19回インド大会には、1400人の応募がありました。
第二次選考試験では、この選抜された25名が、合宿形式で実験問題を中心とした試験を受けます。ここで約10名を選抜し、最終選考へと進みます。それまでの選考試験の結果を総合的に評価し、中学3年生~高校2年生(選抜時)の中から、日本代表選手4名が決定します。
選手4名は、この後、IBOに向けて特別教育を受け、世界各国から選手が集まる、国際オリンピックに挑戦します。 |