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初参加の「国際地学オリンピック」と「国際地理オリンピック」(上)
【第10回】 2008年2月22日

東京ではここ数日、暖かい日が続いています。三寒四温の始まりとなるでしょうか。縦に長い日本では、桜の開花を待つばかりのところから、まだまだ深い雪のところまであることと思います。

さて、今回は、今まで紹介してきた5科目(生物学・化学・数学・情報・物理)以外で、今年(2008年)に日本が初参加する「地学」「地理」の2科目のオリンピックをご紹介します。

国際地学オリンピック
まずは、昨年から始まった新しい科学オリンピック、「国際地学オリンピック」です。国際地学オリンピックは、第1回が昨年(2007年)10月、韓国で開催されました。一口に地学といってもその内容は幅広く、地震の原因であるプレートの動きから、海洋の構造、化石の成り立ち、宇宙の構造まで、まさに歴史も空間もまたにかけた学問です。

その第2回の国際地学オリンピックが、2008年8月31日から9月7日までの8日間、フィリピンで開催されます。昨年は視察団を派遣するにとどまった日本ですが、今大会からは、選手参加に向けて取り組んでいます。その選手を選抜する国内選抜の募集が、まさに今、行なわれています。

一次選抜の募集期間は2008年2月29日まで。対象者は国際大会に参加可能な高校生・中学3年生の生徒です。一次選抜の日時は3月16日(日)の10時から12時の2時間。所属する学校の地学(理科)の先生を通して申し込み、試験は、原則として参加者の所属する高等学校等で実施されます。

学校が選抜会場になれない場合、近隣の会場を案内してもらえるそうです。「所属校が会場になれなくても、近くに会場を探せるので、心配せずに申し込んで下さい」(事務局談)とのことでした。

試験内容は高等学校「地学I」の内容に準拠で、大学入試センター試験程度の難易度の筆記試験。費用は無料で、交通費等は参加者負担です。 3月末頃までに20名程度に絞られ、申し込みの先生を通して結果が連絡されます。 この一次選抜を通過すると、5月31日(土)の二次選抜で派遣生徒4名が決定され、3ヶ月弱をかけて、合宿を含め、研修が行なわれます。

詳細、また申し込みは、
http://www.jpgu.org/ieso/2nd_ieso_form.pdf
をご覧ください。

日本が視察に行った、第1回(昨年)の大会の様子も報告されています。
http://www.jpgu.org/education/1stIESOreport.htm

地学HP
http://www.jpgu.org/ieso/
初参加の「国際地学オリンピック」と「国際地理オリンピック」 (下)