8月4日 4時限目
「日本の宇宙活動」
立川 敬二 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長
先月31日、4ヵ月半の宇宙生活を終えた若田光一 宇宙飛行士の地球帰還を、日本を代表して出迎えに行かれた立川先生。
今日はこの「創造性の育成塾」の授業に駆けつけてくださりました。
ロケットや人工衛星の紹介から始まった授業では、世界で最初に打ち上げられた1958年のロケットから、若田宇宙飛行士を乗せたソユーズの打ち上げの動画も紹介されました。
ブラックホールや太陽系などの宇宙について話した後、かぐやの映像や若田宇宙飛行士による国際宇宙ステーション(ISS)内の紹介の動画を放映。数日前まで宇宙にいた若田宇宙飛行士の生の声に、塾生たちも見入っていました。
立川先生は、「宇宙開発のための技術は、例えば、打ち上げの際に使われる断熱塗料や、宇宙生活での水不足を解決するための浄水器、エアバックなど、地球上での生活に活かされるものばかり」と、宇宙開発の技術は実は身の回りのものに活かされていると、その意義を語りました。
授業の後の質問の時間には、たくさんの手が挙がり、「日本の技術での有人飛行はいつになるのか?」「寿命が尽きた衛星はどうなるのか?」「宇宙ゴミに当たらないための工夫は何かあるのか?」など、宇宙開発のための最先端技術に興味は尽きない様子でした。
「日本の宇宙開発のこれからの予定は?」という質問には、「将来的には月に有人の基地を作りたい。そのためには宇宙飛行士を増やす必要がある。募集を期待して待っていてください」と、塾生の中から将来の宇宙飛行士が出ることに期待を表しました。
(事務局・伊奈)
立川 敬二 先生 プロフィール
工学博士。日本電電公社(現在のNTT)に入社。NTTアメリカ社長、NTT移動通信網(現NTTドコモ)代表取締役社長などを歴任。2004年、JAXA理事長に就任。
ストリーミング動画
動画の公開は終了しました。
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授業で使われた資料
Link
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