小惑星探査機・はやぶさの冒険

【夏合宿レポート】

2009年8月6日

8月6日 4時限目

太陽系の小惑星、「イトカワ」探査の任務で地球を飛び立った小惑星探査機「はやぶさ」。この探査機の運用に当初から携わっていたのが、津田雄一先生です。

「地球はなぜ丸いのか」など、宇宙のことを話しつつ、「小惑星を調べると、地球のことがわかる」と、「はやぶさ」のプロジェクトの意義と、その内容について丁寧に説明されました。

探査機の任務で一番難しいとされる、『目的の星に着陸し、地表の一部をサンプルとして採取し、そして飛び立って地球に戻る』という大きな仕事を背負った「はやぶさ」。その任務を成功させるためには、様々な苦労がありました。

目印のない、そして行ってみないとどのようになっているのかわからない惑星の地表に、どのようにして着陸するのか。重力が地球の100万分の1という、掘ろうとすると反動で機体が飛ばされてしまうような星で、地表のかけらを採取するにはどのようにすれば良いのか。私たちが普段何気なく生活をしている概念が一つも通じない世界の出来事を、想像力をフル活用して、目的の達成のために知恵を絞ります。落としても跳ねないお手玉が、「はやぶさ」から「イトカワ」へ目印を落とすためのヒントになったなど、問題解決のためのエピソードを披露し、しかし「これが唯一の答えではない」と繰り返して、塾生のアイディアを求めていました。

「はやぶさ」は、「イトカワ」着陸に成功し、途中交信が途切れたこともありましたが、現在は2010年6月の地球への帰還を目指し、宇宙を旅しています。

「発明・発見の過程、それが勉強です」と語る津田先生。果てしない宇宙に向けて、塾生も夢や想像を膨らませているようでした。

(事務局・伊奈)

津田 雄一 先生 プロフィール
工学博士。東京大学在籍中に、超小型衛星「キューブサット」の開発にプロジェクトマネージャーとして携わり、2004年に世界で初めてキューブサットの打ち上げに成功。今や世界中の大学が開発にしのぎを削る、超小型衛星の世界を切り拓くという、先駆的な役割を果たしてきた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、宇宙機の軌道、誘導、航法、システムを専門にし、どのような宇宙探査機を作り、どのように飛ばすか、ということを研究。日本のH2Aに次ぐ大きさのロケットM-V(ミューファイブ)ロケットの制御系開発を担当した他、小惑星サンプルリータンミッション「はやぶさ」の運用に打ち上げ当初から携わる。来年打ち上がるソーラーセイル技術実証ミッション「イカロス」のサブプロジェクトマネージャー。

授業で使われた資料

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