バランスのとれた知識を

【夏合宿レポート】

2009年8月9日

8月9日 2時限目
「バランスのとれた知識を」 (宇宙人文学の提案)
中野 不二男 科学ジャーナリスト (独)科学技術振興機構(JST)研究員

理系の研究所と文系のジャーナリストの世界、その両方を渡り歩いてきた中野不二男先生は、講義の冒頭、「理系と文系の壁がありすぎる。それは、あまりいいことを生まないと思う。」と話しました。

JAXAが開発した地球観測衛星ALOS(エイロス)は、地図作成や地域観測を目的とし、データをとっています。
先生は、そのデータを利用して、昔の人々の生活や渡来人の足跡などがわかるというのです。

地図上の3つの集落。
この集落間に交流はあったのか?
地図に、ALOSが観測した標高データを加えると…3つの集落の間に山が現れます。集落は山で隔てられ、人の行き来が難しかったことがわかります。
こうした、理系と文系の融合が、あらたな可能性を示すのです。

「日本史、世界史、文、理と、分け隔ててやってきたツケが、まわってくる。」と中野先生。バランスのとれた知識の重要性について話しました。

講義の最後には、塾生から「いろいろな知識を今から身につけるためには、どうしたらいいか?」という質問が出ました。それに対し、中野先生は「片っ端から本を読みなさい。今知りたい知識は、今知らなければ、何年か後には意味がなくなっている。」と、熱く語りました。

(事務局・大野)

中野 不二男  先生 プロフィール
科学・技術ジャーナリスト、工学博士。1978年渡豪、シドニーのエンジニアリング会社勤務のかたわら先住民アボリジニーに関する調査研究・執筆活動に入る。『カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットはなぜ死んだか』で日本ノンフィクション賞、『レーザー・メス 神の指先』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。ほかの著作に『アボリジニーの国』『デスクトップの技術』『暮らしの中のやさしい科学』『カラダで地球を考える 「完全なる代謝」という発想』など多数。

 

授業で使われた資料


[宇宙人文学の提案]

   
   
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