地震の予測はなぜ難しいのか? 井出 哲 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授

1時限目は、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授の井出哲先生による講義「地震の予測はなぜ難しいのか?」でした。講義では、地震が起こる仕組みから、観測技術、予測の難しさ、そして地震のリスクとどのように向き合うべきかまで、幅広くお話しいただきました。

私が印象に残ったことの一つは、日本各地の1000か所以上に設置されたGPSアンテナ(観測点)によって、日本列島の大地の動きをミリメートル単位で観測できるということです。実際に、その観測結果を200万倍に拡大して日本地図上に表した図を見ると、列島が明確に動いていることや、地域によって動く方向や大きさが異なることが分かりました。

また、地震のリスクとの向き合い方についてのお話では、死亡リスクは「マイクロモート」という単位を用いて数値化することができても、どこまでのリスクを許容できるかは一人ひとり異なる、というお話も印象的でした。

地震の多い日本で生まれ育ち、これからも地震と共に生きていく私たちにとって、予測の限界を理解しながら、どのような備えや行動を選ぶのかを考えることは非常に大切です。

今回の講義は、塾生の皆さんにとって、地震についての科学的な理解を深めるだけでなく、不確実なリスクと向き合う姿勢を考えるきっかけになったのではないでしょうか。

(13期生・立崎 乃衣)

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