01. 穐山 愛悠
- 夏合宿のまとめ
私は、この合宿で、たくさんの先生方の講義や実験の授業を受けて、まだ知らない何かを学ぶことがさらに好きになりました。なぜなら、今まであまり知らなかったことに関する講義や授業を受けることができて、自分の世界が広がったような気がしたからです。分からないこともあるけれど、知らなかったことにたくさん出会うことができました。
一番心に残っているのは、天野浩先生のご講義です。私の通う学校には、卒業生である天野浩先生のノーベル物理学賞受賞記念碑があります。それに込められた思いは「学問は人々のため、社会のため」です。先生のご講義をお聴きして、青色LEDを作るために、何があっても諦めずに研究された天野先生や赤崎先生たちは、社会や人々のことをよく考えてくださっているのだなと改めて感じました。また、先生が講義中におっしゃっていた実験装置を手作りなさったというお話から、道具がないから諦めるのではなく、自分で考えて作り出すことの大切さを学びました。私もいつか天野先生のように、できないと言われていることでも、できないと思い込まずに、「やりたい」という強い信念をもって、挑戦できる人になりたいです。
とても貴重な体験ができて、科学が好きな仲間と過ごせて、とても充実した五日間でした。創造性の育成塾を開催してくださった運営委員の皆様、講義・実験をしてくださった先生方、支えてくださったOB・OGの皆様、本当にありがとうございました。
02. 阿禮 柊
- 夏合宿のまとめ
僕は創造性の育成塾を通して物事に対する様々な見方を学ぶことができました。
僕の中で特に印象に残ったのが、藤原先生の『社会に科学の価値を届ける』です。藤原先生は開発したプラズマ乳酸菌を広く世に広めるためCMを流してみたり、コロナという非常事態になったときは医療現場に供給し、またお金第一で考えず、かいくぐった法律の壁を他社に開放したりと、世の為に尽くしていました。僕はそれがとっても立派だと思いました。
また、同じく僕の印象に残ったのが津田先生のはやぶさ2に関する講義です。
はやぶさ2では小惑星リュウグウに着陸するために様々な工夫を凝らし、失敗したら4か月かけてプログラムを書き直したりと、目標に向かって仲間と真剣にとりくまれ、地球に見事石を持ち帰ってきています。また、先ほどの藤原先生と同様にほかの研究者などにも提供し、科学の発展に尽くしているなぁ、と感じました。また講義においては地球の重力を活用して加速するメカニズムというのが印象的でした。
また実験では、様々な骨を見て、触ることがなどでき、貴重な機会でした。
今回僕が創造性の育成塾に参加することによって、様々なことを学び、体験し、そして友達を作れたというのは僕にとって一生の宝物です。貴重な時間を運営に携わったすべての皆様、そして塾生の皆様ありがとうございました。
03. 石黒 和楽
- 夏合宿のまとめ
私は、創造性の育成塾の中で、マニュアル力、考える力、創造性について学んだことが印象に残っています。
上田正仁先生の「「考える力」の鍛え方」という講義がきっかけとなり、マニュアル力、考える力、創造性の関係について考えました。
これら3つには、深い関係があると知り、創造性は、考える力が、考える力は、マニュアル力が元になっていると学びました。そして、マニュアル力だけに頼ってはいけないと考えました。
上田尊先生の授業で、モデル化について学びました。モデル化は、知識だけではできないと思いました。新しい発想や、応用をするためには、創造性や、考える力も必要になると思いました。
創造性について、グループワークの時にも、大切であると実感しました。振り返ると、グループでどのように作業を進めるか決めるときや、制作品を新しく作るときなど、創造性は様々な場面に関係していたと思います。普段意識していないだけで、多くの場所で、創造性は必要になっていると考えました。
創造性の育成塾がきっかけとなって、学んだことはたくさんあります。学んだことを、今後の更なる学びに活かせるようにしたいです。本当にありがとうございました。
04. 一條 世嗣
- 夏合宿のまとめ
僕は、「創造性の育成塾」の夏合宿に参加するにあたり、たとえ今は内容が難しく理解できなかったとしても、将来大学に進学し、さらに研究者となった際にも繰り返し読めるよう、ノートに書き残そうと心がけていました。合宿が終わり、このノートは先生方や塾生の仲間たちとの出会いや体験を記録した、僕の一生涯の財産になりました。
先生方のメッセージから、将来研究者として進んでいくためには、好奇心をもって疑問を見つけ考えること、人と人との縁を大事にして最高の仲間を集めること、発見したことを積極的に伝えられる力を身に付けること、独自の信念を持ち忍耐すること、無限の可能性を信じることの重要性を学びました。上田先生の仰っていた「苦しみは、それを乗り越えたいと思う人にしか訪れない」という言葉は、今後悩みができた時の心の支えになると思います。
そして仲間たちとの出会いは、僕の人生に大きな刺激となりました。みんなの休み時間と講義中とのメリハリの凄さが記憶に鮮明に残っています。「遊ぶときは羽目を外して遊ぶ、やるときは集中してとことんやる」というメリハリは、研究者のアイディアやパワーの原動力になると気付きました。
課題研究では、そんな仲間たちとグループで話し合い、ゼンマイカーをスピードアップする方法を考えました。また観察や実験では仲間たちと考察について議論を重ねました。こうした仲間との切磋琢磨で、「友達兼ライバル」を多く作ることができたことに感謝しています。全国各地から集った仲間たちとの繫がりは、宝物だと感じています。
先生方の講義や仲間たちとの出会いにより、今後もっと勉強をする意欲が湧いただけでなく、将来のために必要なのはマニュアル力だけではないと気付き、様々なことに挑戦してみようと考えるようになりました。
出会いを「縁」と考え、「最高の仲間」と一緒に切磋琢磨し、夢に少しずつでも近づいていきたいです。「無限の可能性」を持つ僕らなら、きっと実現できると信じています。
05. 伊藤 聡汰
- 夏合宿のまとめ
創造性の育成塾は、今まで触れたことがない世界に触れることができ、とても刺激的な5日間でした。科学が好きで科学を共に志す仲間と出会い、先生方の講義や実験に夢中になった合宿でした。また講義を受けた各先生たちが必ずお話してくださる「仲間」について深く実感する合宿でもありました。
津田先生の何か始める時は自分と同じ熱量をもつ仲間を集め3人でまずはじめること。夢中でやっているとその熱量に惹かれて周りに人が集まってきて、素晴らしいチームができあがる。との話、岡野先生の「一人でしようとはせず、目標を達成するための最高のチームを作ろう」という言葉。リーダーシップも大事だけれどもやはり仲間なんだと強く心に残りました。
この合宿は僕の将来に様々な選択肢をくれました。合宿で学んだ事体験したことを将来活かしていきたいと思います。最後に素晴らしい講義や実験をして下さった先生方、この合宿を開いてくださった事務局の方々、本当に素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。
06. 井上 紫
- 夏合宿のまとめ
この5日間はすごく濃く、充実した時間を過ごすことができました。私がその中でも特に印象に残ったことは3つあります。
1つ目は、自分で問いを立てるために、日々の疑問を書き留めることです。考える力や創造力を伸ばすためには、疑問を持ち続け、じっくりと考えることが大事だと、多くの講義の話から学びました。今まで私は疑問を持っても記録せず受け流すことも多く、貴重な機会を失っていました。実際に疑問を書き留めてみると、自分は認識していなかった様々な知りたいことがたくさん浮かんできます。私は、書き留めた疑問を解決しようと考えることで、日々の生活がさらに楽しくなりました。
2つ目は、仲間と協働することの大切さです。仲間とチームになって働くことで、個人での作業以上に成果が出せると学びました。課題研究では話し合いをしながら試行錯誤することで、1人ではできないような結果を出すことができ、協働することが思っていた以上に効果を生み出すことに驚きました。
3つ目は、仲間との出会いです。全国各地から来た、様々な興味を持った友人を作ることができ、様々な面で刺激を受けました。交流することでより多くのことに興味を持つことができました。今後もこの合宿でできたつながりを大切にしていきたいです。
最後に、準備や当日の運営に携わってくださった事務局の方々、OBOGの方々、講師の先生方そして塾生のみなさん、貴重な体験をありがとうございました。
07. 岩井 優果
- 夏合宿のまとめ
「5日という短い期間でみんなと仲良くなれるのだろうか、、」参加する前、私はとても不安でした。
しかし、初日から気さくに話しかけてくれる子が多くすぐに打ち解けることができました。
私は今回の合宿で次の二つのことを学びました。一つ目は「見えることが全てではない」ということです。
きっかけは4日目の小原先生の実験です。先生の授業で、今まで知っていたことにはまだ奥があるかもしれないことに気づきました。どんなことにも「本当にそうかな?」と疑問を持ち、確かめてみることが大切だと思いました。
二つ目は「諦めず挑戦し続ける」ということです。
どの先生方も私たちへのメッセージで「諦めず挑戦し続けてください」「好奇心を大切にして様々なことを沢山経験してください」とおっしゃっていました。
この言葉を聞いて、私はもっと沢山のことを経験するべきだと考えました。これからは積極的に興味のあることに取り組んでいこうと思います。
人生で一度きりの中2の夏休み、普段はできない貴重な体験を沢山することができました。全国各地に新たな考え方に気付かせてくれる仲間ができて嬉しいです。ここで得たことを活かしさらに成長していきたいです。
5日間本当にありがとうございました!!
08. 内山 瑞基
- 夏合宿のまとめ
育成塾に参加することが決まり、有名な先生方の講義についていけるか、また全国各地の中学校から集まった塾生達と馴染めるか不安になりました。いざ参加してみると講義が難しく、やはり自分にはレベルが高すぎるのではないかと感じ、焦ってきました。しかし、2日目の上田先生の講義で「人の可能性は、自分がここまでと観念したときに定まる。諦めない限り、君たちの可能性は無限だ」という言葉を聞いて、苦手なことや、難しいことでも、自分が出来る限り諦めずにやってみようと思って取り組みました。すると、講義の内容がだんだんと面白く感じ、難しいという辛さも消えていきました。
また、清水先生からは、理系でも国語の力は重要だということを学びました。もともと僕は、理系に進みたいので国語は苦手でも構わないと思っていましたが、「どれだけ良い研究成果を出したとしても他人に伝えられなければ意味がない」と仰っていたので、僕は国語力をもっとつけたいと思いました。
塾生に対する緊張も、共に行動するうちに、気がついたら緊張がほぐれて、連絡先も交換できるような関係になることが出来ました。今回の経験を通して、諦めずに挑戦し続けられる人間になりたいと強く思いました。そして将来、世界がもっと良くなると思える課題を見つけたら、周りから何を言われても諦めずやり遂げたいと思いました。今回の育成塾に参加した思い出は一生の宝物だと思います。
09. 梅本 羽衣
- 夏合宿のまとめ
この合宿の5日間、私の心は常に躍り続けていました。講義や実験、課題研究、そして学ぶ環境に至るすべてにおいて、貴重な経験をさせていただきました。その中で先生方や全国の仲間から頂いた言葉や考え方は、今後、私が歩みを進める中、多くの場面で勇気を与え、背中を押してくれるに違いありません。
多くを学ぶ中で最も心に響いたのは、「キュリオシティ・ドリブン(好奇心主導型の考え方)」です。大成した科学者の多くはこの考え方を大切に自分の興味を追求し、固定観念に囚われないアイデアを生み出してきました。これまでの私は目標への最短ルートを最優先に考える傾向がありました。これからは目標や夢に向かって、多少回り道をしながらも好奇心のおもむくままに進んでいくことで、より自由な発想で答えのない問いに挑んでいきたいと思います。
また、津田先生の講義では、想定外を想定した綿密な準備や発生したトラブルに対しての臨機応変な対応を行ったことで、はやぶさ2が数々の“世界初”を成し遂げたことを知りました。偉業を支えたのは、津田先生と仲間たちの、「宇宙が好き」「一緒にプロジェクトを成功させたい」という強い思いと情熱でした。私も、今回科学が好きな全国の仲間たちと出会えた奇跡に感謝し、お互いを高め合っていきたいです。
育成塾で学んだすべてを糧に、‘好奇心’や仲間たちとの‘縁’を大切にしながら、ワクワクするようなチャレンジを続け、自分の創造力を磨いていきます。
10. 江見 柾遼
- 夏合宿のまとめ
私が今回の創造性の育成塾で学んだことや感じたことは大きく分けて三つあります。
一つ目は今回の講義をしていただいた先生方の考え方やアドバイスによって次の発明したい物や将来の夢などのイメージが膨らんだことです。なかでも、津田先生は一緒に研究や発明をするときの仲間は三人以上いると安心して研究や発明ができる。さらに最高の研究をするには心の底から研究する分野に興味がある人材が必要だとおっしゃっていたのが特に印象的でした。
二つ目はOB.OGの方の科学オリンピックについてとても分かりやすく説明をしていただいたことです。宿泊先への帰り道でもおすすめの高校や大学、将来についてもお話して下さいました。OB.OGの方たちのおかげで将来へのイメージが広がりました。
三つ目は自分で考えて行動することです。四泊五日の育成塾では大学への行き帰りの地下鉄やお昼休み、ホテル内での過ごし方などを自分で自分に問いかけながら行動しました。このことから普段の生活から自分の行動に責任を持って、確かめながら行動することを学びました。
この三つの学んだことを、これからの学校生活や普段の生活に生かして自信を持って行動していきたいです。創造性の育成塾は僕にとって最高の出会いとなりました。講義をしていただいた先生方や事務局の方々、OB.OGの方々に感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。
11. 大谷 知羽音
- 夏合宿のまとめ
私はこの創造性の育成塾で多くのことを学び、新たな発見をすることができました。
一番印象に残ったのは、東京大学大学院理学系教授の上田正仁先生がおっしゃっていた、「苦しみはそれを乗り越えたいと思う人間にしか訪れない」という言葉です。普段生活する中で上手くいかないことはたくさんあり、そのたびに苦しくなります。ですが、それは全て自分が上手くいかないことを乗り越えようとしているからだと気付かされ、勇気をもらいました。
また、乗り越えたときの喜びも、この合宿で学べたと思います。
例えば課題研究です。最初は1.5mに届かなかったり、速く走らなかったりとなかなか上手くいきませんでしたが、「なぜこうなったか」「どうすれば修正できるか」を考え、班のみんなで協力して作り、最終的には準優勝という結果を出すことができました。もちろん優勝できなかったことは悔しいです。しかし、仲間と協力して一つのものを作り上げる楽しさや、一生懸命取り組んで上手くいったときの喜びは唯一無二のものだと思います。普段の生活の中でも、この気持ちを大事にしていきたいです。
私はこれまで力学にしか興味がなかったのですが、他の塾生と話をし、様々な講義や実験を通して、今まであまり興味のなかった天文学や地学などにも興味をもつことができ、とてもいい経験になりました。また、将来のことについても考えるいい機会になりました。この合宿で学んだことを忘れず、様々なことに積極的に挑戦していきたいです。
最後になりましたが、運営委員の方々、講義や実験をしてくださった先生方、そしてたくさんの刺激をもらった17期生塾生のみなさん、本当にありがとうございました。
12. 沖本 悠
- 夏合宿のまとめ
今回僕は、創造性の育成塾17期に参加して、グループの子と協力する事の大切さを学び、自分の考えや意見に自信をもつことができるようになりました。学校では、自分の意見をいうことでいつも否定されてしまうことが多かったのに、課題研究では、みんなが自分の意見を聞き入れてくれて、採用もしてくれました。いつものように、どうせ否定されるんだと後ろ向きに考えて、何も意見を言わないのではなく、自分に自信をもって、失敗してもいいから意見をいってみようという気持ちになることができたし、大切だと思うことができました。グループのみんなも一杯の意見を挙げてくれて、とても楽しいグループワークでした。僕がスタートを失敗してしまい、負けてしまった時には、「大丈夫、気持ちを切り替えていこう!」と励ましてくれて、普段意地をはって謝ることができないことも多い僕が、「ごめん、ありがとう」と思えたことが大きな一歩だと思いました。
塾生の仲間の一人が、「奇妙と個性は違うだろ。僕こうだからとかいってる暇あったら明るく生きろよ」と言ってくれました。普段あまり学校に行けていない僕は、みんなと違って普通のことができず、自分を責めてばかりいました。育成塾にいって、素敵な先生、仲間に逢えて自分は一人ではないと想うことができました。僕が憧れる研究者は仲間がいないと成し遂げられません。これからの出逢いも大切にして、夢であるいつかみんなが笑顔になれる研究をできる人になりたいと思いました。
13. 香川 恵輔
- 夏合宿のまとめ
まず初めに第17回創造性の育成塾に参加させていただき有難うございました。
僕がこの育成塾で最も印象的だった講義は、藤原大介先生のお話です。なぜなら今まで医薬品しか病気や風邪を防げないと思っていましたが、食品により免疫の指示を出す細胞を活性化し免疫を強くする方法があることを学び、医薬品以外にも病気や風邪を未然に防ぐ方法があることを知ったからです。乳酸菌は何種類もあり、その中でもプラズマ乳酸菌だけが免疫を活性化する作用があり、それを商品にする時に「免疫が活性化する」などという効果を食品には書いたらいけないという困難に当たった時に、書かなくするのではなく、色んな人にこの効果を書く必要があるということを知ってもらい、法律を変えるという発想が興味深かったです。そのような発想を次に問題解決をする時に持とうと思いました。
実験で特に印象的だったのは、簡易装置を用いた電気分解です。理論では知っていたものの実際にやってみて、化学式をより身近に感じました。また、聞いたことはあったけれど実際のものは知らなかった液晶や二酸化炭素の液体などに触れる興味深い経験もさせていただきました。オーロラ色の液晶を作りながら、これがコガネムシ等の色として自然界に存在する不思議と、この仕組みを応用して液晶ディスプレイを作り出した人間の英知とを合わせて見たような気がしました。
課題研究では、新しい友達と意見を出し合いながら工作し、実際に試して、うまくいかなかった点や良かったところについて話をしました。チームの仲間とたくさん協力して、いい成果物を作り上げることができ、全体発表会でも盛り上がり、モノづくりの楽しさを改めて実感しました。
夢のような4泊5日があっという間に過ぎました。このような貴重な講義・実験をして下さった先生方、スタッフや援助して下さった方々に心より感謝しています。合宿で得た知識やものの考え方を生かし、今後も新たな挑戦に積極的に取り組み、さらなる成長を遂げていきたいです。本当に有難うございました。
14. 金子 晟万
- 夏合宿のまとめ
全国から選抜された科学好きの中学二年生が参加する創造性の育成塾。まず私は、それに選出されたことに驚きました。合宿への参加には期待も不安もありました。
そしてついに始まった夏合宿。周りは知らない塾生ばかりで最初は緊張しましたが、最後には気軽に話せるようになりました。仲間とのメールのやりとりは楽しく、これからも交流を続けていけるのが嬉しいです。異なる地域や違った環境の友達との交流は滅多になく、貴重な経験となりました。
ノーベル賞を受賞された天野浩先生をはじめ、日本にとどまらず世界で活躍する先生方の講義を聞くことができたのもかけがえのない経験でした。
面白いと感じたのは講義だけでなく、実験の授業に関してもです。例えば、身近にあるものを使って実験をすることができると気づき、家でも実験をしてみたいと思いました。
自分が一番創意工夫したのは、課題研究です。班で協力して、速く走るゼンマイカーを工夫して作るのがとても楽しかったし、何より仲間と意見を出し合って目標達成に向かう重要性を感じることができました。
毎日があっという間に過ぎて、とても短く感じた5日間でした。
来年からは、OBとしてまた夏合宿に参加できるのを楽しみにしています。サポートしていただいた運営委員の方々、OB・OGの方々、そして講師の先生方には、感謝いたします。5日間ありがとうございました。
15. 川上 結生
- 夏合宿のまとめ
今回の合宿は沢山の大切なものに気づくことができたとても有意義な五日間でした。
この合宿で五神先生の光量子科学についての難しい講義から、小原先生の身近にある液晶についての実験など、幅広い分野について学ぶことができました。
私が一番印象に残っている講義は津田先生のはやぶさ2についてのお話です。
この講義で、はやぶさ2を宇宙に飛ばした目的が地球の昔の姿を知ることだったことや、飛ばすことに成功したものの、リュウグウが予想以上に凸凹で着陸が難しかったこと、そんな中でも理想の54倍ものリュウグウの石を採取できたことなど、想像以上に難しい宇宙探査機開発と、それが成功したときの達成感を知ることができました。私はもともと宇宙に興味があったのですが、このようなとても面白いお話を聞いてその興味が更に掻き立てられました。
また、川島先生の身近な動物の骨格から彼らの生活について考える実験もとても興味深かったです。この実験では似た2つの骨格を観察しその違いを考えました。そして身近なものを観察する面白さを感じました。
また、講義や実験に加え、科学好きの友達が全国にでき、そうした仲間から今まで自分が知らなかった科学に関する話を聞けたことも私の学びに繋がりました。これからも育成塾で共に学んだ友達と関わりながら、学びを深めていきたいと思います。最後に五日間の充実した時間を提供してくれた先生方、事務局の方々に感謝申し上げます。
16. 熊野 イルハン慧
- 夏合宿のまとめ
私が今回創造性の育成塾に参加して特に心に残っているのは「考える力の鍛え方」の講義でのお話です。
私は今まで中学生の勉強は評価を得るためのものと考えている部分がありました。しかし、今回の講義を聞いて、将来必要となるであろう「考える力」やその先の「創造力」を鍛えるためには、まず小中学校での勉強のような「マニュアル力」が必要だということが分かりました。マニュアル力は与えられた問いに対して正確に答える力であり、その力を極めることもまた成功への道の一つであり、決して無駄になることのない力である、ということを教えて頂きました。しかしマニュアル力のみでは、現代の社会で活躍することは難しく、その先の考える力や創造力が必要になってきます。だからと言って考える力や創造力に重点を置いて極めればいいのかと言えばそうではありません。マニュアル力があるからこそ、〈長時間問題に取り組む〉というような考える力が鍛えられ、その考える力が鍛えられた結果、〈課題発見・解決〉を導く創造力に繋がっていくということが分かりました。つまり、この3つの力は相互に密接に関係していて、どれが欠けてしまっても、現代社会で活躍するというのは難しくなってきてしまうわけです。これらのことから、全ての教科に全力で取り組み、今はまずマニュアル力を確実に身につけ、高校や大学ではその基礎を活かし、考える力や想像力を鍛えていきたいと思います。
育成塾への参加を通し、普段とは違う環境で興味のある分野が似た新しい仲間との生活はとても刺激的でした。より一層科学分野への興味が広がるきっかけとなりました。これからも、多くのことを吸収していけるように頑張ります。
17. 黒田 凌平
- 夏合宿のまとめ
今回、この育成塾に参加でき、著名な先生方の講義を聞くことができたことを筆頭に、非常に貴重な体験をすることができました。
言いたいことはたくさんありますが、僕の中で特に印象に残ったものを2つあげたいと思います。
一つ目は『考える力について』です。上田先生からマニュアル力、考える力、創造力全てが大切だと学びました。この中の考える力を鍛えるには、疑問がふっと浮かんだ時にそれを『言葉』で表現してみる。そして、「わからない」を『ここがわからない』に変えて、『何がわからないのかわからないを無くそうとする』ことです。僕は今この考え方をするように頑張っています。
二つ目は『仲間をつくる』ということです。科学好きの友人ができたこと。そして、ゼンマイカー作りを通じて、自分一人では不可能と思っていたことも仲間がいたからこそ成し遂げられたこともありました。人生の中では、一人で解決できない壁にぶつかることもあると思います。そのような時に助けてくれるのが仲間だと思います。その仲間の大切さを実感しました。
僕はこの合宿により、今までより科学に対して強い好奇心を抱くことができました。この育成塾での体験を将来に役立てたいです。
最後になりましたが、講義・実験をしてくださった先生方、運営に関わってくださった方々、本当にありがとうございました。
18. 佐藤 甫
- 夏合宿のまとめ
創造性の育成塾を通して、学んだこと、体感したこと、思い出は数えきれないほどある。知識、仲間との出会い、集中力の大切さなどだ。
当初は、得意ではない分野、ほとんど知らなかった分野についての講義が多く、講義の内容についていけるか少し不安だった。しかし、講師の先生方の説明が分かりやすいこともあり、苦手な分野でも興味を持つことができ、講義終了間近では、感動し、泣きそうになったことがいくつかあった。自分は、航空宇宙工学がとても好きなため、津田雄一さんのJAXA「はやぶさ2」についての話は感動と面白みのかたまりで、講義中、ずっと鳥肌がたち、寒かったことを覚えている。
仲間との出会いではすぐに仲良くなり、育成塾の間は、ほとんど班全員で行動していた。暇があれば、課題研究の話をし、講義で分からなかったところがあれば、全員で協力して教えあった。育成塾が終わった後も、全員で会う予定を立てたり、課題研究をもう一度やり直す計画も立てたりした。育成塾での思い出は、数が多く、文章で表すことは難しいだろう。
ほとんどの講師の方々がおっしゃったように、今後、この育成塾での出会い、知識は生涯の宝物になるだろう。そして、科学は最も強い武器になるということをこころに刻んで生活していこうと考えた。
五日間という短い期間でしたが、本当にありがとうございました。
19. 嶌田 樹
- 夏合宿のまとめ
僕は創造性の育成塾で多くの学びを得ることが出来ました。
特に心に残ったお話は天野浩先生と藤原大介先生のお話です。
天野先生のノーベル賞受賞までのお話を聞き、日々の実験などが大変だったのではと思っていましたが、実験について周りからは無理だと言われていたこと、実験のために多くの借金をしていたことなどを知り、新しい物を開発することの大変さを知りました。先生の「他の人と違う人生を進んでみよう」という言葉で、先生の信念に従う力に驚きましたし、少しワクワクしました。
藤原先生のプラズマ乳酸菌飲料のお話も大変面白かったです。全ての乳酸菌は違う役割があることを知り、乳酸菌や細胞の世界に興味が沸きました。普通にコンビニで見かけてきた商品も実は長い実験を経て作られてきたものであり、藤原先生も難しいと言われていたことを諦めずに続けられていたことを知りました。
僕はまだ将来何になりたいかは決めていませんが、やりたいことを見つけたら先生方のように諦めず粘り強く取り組む強さを持とうと思いました。
今回の4日間の創造性の育成塾は想像以上にハードでしたが、先生方のお話はどれも面白く興味深くあっという間に時間が経ちました。初めての日本で、日本語での授業は不安しかありませんでしたが、楽しい友達たちと過ごせたことは忘れられない思い出になりましたし、自信となりました。本当にありがとうございました。
20. 清水 雄太
- 夏合宿のまとめ
創造性の育成塾は私にとって創造性を高め、一歩成長できた有意義なものでした。その中で特に印象に残った講義は上田先生の講義です。
「考える力」についての講義でした。その「考える力」には、大学入学までに必要なマニュアル力、大学在学中に必要な考える力、大学院そして社会に出てから必要な創造力の三つがある、というのが上田先生のお話です。「考える力」の種類について考えたことがなく、イメージ的には全て二番目の考える力であるイメージだったので、新鮮で印象深く残っています。特に私が重要視したのが創造力です。この力は自ら課題を見つけるところから始まります。ほとんどの人がそうだと思いますが、中学生である私は普段与えられた課題に取り組むことが多く、これに慣れていないためちょっとした疑問を伸ばしていけるよう考えることを習慣づけていきたいです。
講義についてではありませんが、課題研究も非常に楽しかったです。最初はゼンマイカーについて全くの知識がありませんでしたが、会話の中でのちょっとした閃きから飛躍的に速度が速くなるなど、仲間との協力で研究を進められました。
創造性の育成塾に私を選んでくださり、素晴らしい経験が出来たことに感謝しています。また、興味深い講義をしてくださった先生方、運営・引率をしてくださった事務局の方、そして素晴らしい仲間たちに感謝を記し、私の夏合宿のまとめとします。
21. 杉浦 芳乃香
- 夏合宿のまとめ
ある時ふとカレンダーを見ると、まだ合宿から3週間弱である事に気付き驚きました。体感ではもう1,2か月経ったように感じたからです。それはきっと、合宿とその後の日々が充実していることを示しているのだと思います。合宿は言うまでもなく濃密で、私自身まだ講義の内容の整理が終わっておらず、私には語りようもない程の物なので、私が心から尊敬する仲間達に任せます。
私からは、合宿の後の日々について書ければと思います。前述の通り、私は今も充実した日々を送っています。それは、合宿で知り合った各地の仲間のおかげです。まず、17期生の殆どが所属するSNSに流れてくる、其々が行った実験映像や会話中の知識の存在があります。それらについて話していると、関連する塾生の論文をもらえたり合宿同様未知の事象を知ったりできます。これらは良い影響であり、刺激です。また、各所に仲間がいる事は私の視野の拡張に繋がると思います。違う場所で花火大会が同日にあったときは不思議な感覚で、文字上の存在だった各地の物事が実際に行われる事、ある事を知るのは新鮮で報道など情報の受け取り方が変わりました。
このように、夏合宿、そこでできたコミュニティは、私に多く良い影響をもたらし、これからもそれは続いていくと思います。最後に、興味深い講義をして下さった先生方、この機会を設けて下さった方々に感謝申し上げます。又、塾生のみんな、合宿そして今までありがとう、そしてこれからもよろしくお願いします。
22. 杉山 寛太郎
- 夏合宿のまとめ
僕がこの合宿を通じて学んだことは、仲間と協力することです。
合宿が始まるまでは、どんな内容をするのかとか、講義についていけるか、協力して課題研究をすすめられるかといった不安がたくさんありました。でも、合宿が始まってみると、講義はたくさんの有名な方の話を聞けて、非常に面白かったです。多少難しい内容でも、興味を持って聞けました。また、実験では、普段はしないことをすることができたので、とても楽しかったです。
そして、課題研究では班で協力して、速く進むゼンマイカーを作ろうといったものでした。班のメンバーと協力して、どうやったら早く進むか考えて試すことを何回も繰り返しました。このことで、協力することって大事だなと思いました。ほかの班のゼンマイカーで凄いものがあって、とても驚きました。
この合宿は、四泊五日と長そうに聞こえるけれど、実際はとても短く感じました。友達もたくさんできたし、協力をすることもできて、有意義な時間を過ごせました。参加して良かったです。
23. 春原 大悟
- 夏合宿のまとめ
僕は合宿が始まる前、知らない人たちと仲良くなれるか心配でしたが、教室に入り自己紹介をするとみんな話しやすく、すぐに打ち解けることができました。こうして始まった「創造性の育成塾」ではたくさんの大切なことを学びました。その中で、印象に残ったことは2つあります。
1つ目は、上田正仁先生が仰っていた、優秀さの三段階についてです。これまで学校で教えてもらっていたことは「マニュアル力」であり、この力が将来も大切だと僕は思っていましたが、それは大学入学までということを知り驚きました。そして、その先に求められるのは「考える力」「想像力」だそうです。僕はこの力も鍛えるために、粘り強く考え抜き日常に潜む疑問から自分で課題を見つけていきたいと思いました。また上田先生は、答えのないテーマの答えにたどり着くための成功の究極の鍵は「諦めない人間力」であり、アインシュタインは大学や就職に苦労しても諦めず研究することで成功したと仰っていたので、僕も大切にしたいと感じました。
2つ目は、津田雄一先生の「はやぶさ2」についてです。リュウグウの探査を成功させたはやぶさ2のプロジェクトのことを教えていただきました。太陽系の歴史や地球誕生について知るためにリュウグウを探査することの難しさを知り、はやぶさ2やプロジェクトチームのすごさを実感しました。そして最後にそのようなチームを作るためには、「好奇心と縁を大切に」と仰っていました。これからの人生においても大切にしていきたいと思いました。
この4泊5日の合宿を通してさらに科学が好きになり、将来に繋がる仲間と出会うことができました。このような経験ができてとても楽しかったです。ありがとうございました。
24. 関口 夏穂
- 夏合宿のまとめ
創造性の育成塾の合宿を通して、私は自分の知らない世界はなんて広いのだろうと感動を覚えました。難しい内容も含められていましたが、先生方のご講義はとても魅力的で、素晴らしいものばかりでした。
その中で、特に印象に残ったものをご紹介したいと思います。それは、上田正仁先生の「考える力」の鍛え方というご講義です。「考える力」とは、時間をかけて粘り強く問題を解く力で、時間内に速く正確に解く「マニュアル力」とは、鍛え方も重視される年齢や場所も違うそうです。高校以下は「マニュアル力」を主とし、大学にいくと「考える力」が必要で、高校以下と大学では一口に勉強するといっても、根本的に違うことに驚きました。
私が一番興味を持った上田先生のお話は、「わからない」ということについてです。なぜわからないのだ、と聞かれると一番多いのは、「何がわからないのかわからない」という回答なのだそうです。先生が重視なさっているのは、「何がわからないのかわからない」ということを「ここがわからない」に変えること。その疑問を言葉にして、自ら課題を見つけることで創造的な仕事につながる、とのことです。私もその姿勢を心掛けていきたいと思います。最後にご講義や実験をしてくださった先生方、事務局の皆様、OBOGの方々、17期生の友人に心より感謝いたします。あっという間だった5日間で得た知識や、科学が大好きな友人と共にこれからも励みたいと思います。
25. 曽根崎 翔大
- 夏合宿のまとめ
創造性の育成塾の4泊5日の合宿は、新たな学びが絶えない日々でした。全国から集まってきた理科好きの皆さんや、世界に名を馳せる素晴らしい先生方に刺激を受けながら、様々な発見をすることができました。
そんな中、僕の心に一番よく残っている言葉があります。それは、天野浩先生の恩師、赤崎勇先生の、「我一人荒野を行く」という言葉です。これは、赤崎勇先生がアメリカの特許などを利用しなくても使える青色LEDをつくろうという、日本独自のオリジナルな発明を試みていたときに発した言葉です。この言葉は、たとえ度重なる失敗などのような厳しい試練があり、周りから見捨てられてしまったとしても、自分は一人で最後まであきらめずにやり遂げるという意味をもちます。そして、最終的には青色LEDの開発に成功し、ノーベル物理学賞を受賞されました。そのため、僕も赤崎勇先生のように、どんな逆境が待ち受けようとも、最後まであきらめずに自分の意志を貫き通せば、いつか夢は叶うということを信じて努力を続けようと思いました。
最後に、創造性の育成塾の運営委員やOBOGの方々、先生方や仲間たち、そして背中を押してくれた家族の皆さんのおかげで、僕は一生に一度ほどの素晴らしい経験をすることができました。そしてこの合宿を通じて学んだことを生かして、これからの勉強に励んでいきたいです。改めて皆さん、本当にありがとうございました。
26. 大胡 亮太
- 夏合宿のまとめ
小惑星探査、AI、ES細胞、ips細胞・・・
ニュースで聞くだけで、とても難しく自分にとって理解のしようがないもの、これら最先端科学の仕組みを身近なものにしてくれたのが育成塾での先生方の講義でした。
たとえば、杉山将先生の講義では使っていながらも仕組みを知らなかった画像認識について1つの画像を1つの点として表現し、点の集合の境界をつくることで新しい画像を区別できるということを教えていただきました。
藤原大介先生の講義での、開発したプラズマ乳酸菌を消費者に届けるためにインフルエンサーを利用したり、関連する商品を増やしたりしているということ、清水博先生の講義での、考えを伝えるには分かりやすい文章と話し方が重要だということを聞いて、私は新しい開発や発見が世の中で幅広く利用してもらえるようにすることが重要だと感じました。
そしてこれから私は、津田雄一先生がおっしゃっていたように「好奇心」と『縁』を大切にして、天野浩先生や上田正仁先生がおっしゃっていたように、他の人とは違う道に進む勇気を持ち、「これだ」という道を諦めずに進んでいきたいです。
最後に楽しい5日間をありがとうございました。この『縁』を大切に17期の皆さん、またお会いしましょう!
27. 竹下 雄惺
- 夏合宿のまとめ
一生に一度しかない中2の夏に、育成塾でたくさんの出会いと経験と思い出が作れたことは間違いなく私の人生の宝となるでしょう。
どの講義も実験も非常に興味深く心に残るものでしたが、その中でも特に印象に残った先生の言葉を2つ書きます。
まず「はやぶさ2」の開発に大きく貢献した津田雄一先生の「夢が叶ったというより小さな興味を育てて行ったら夢のようなことができた」という言葉です。今の私にはまだ将来の「夢」や「目標」といえるものを見つけられず不安に感じていました。だから先生の言葉に今までの様に幅広い分野に好奇心を持ってチャレンジを続けていけば大丈夫だと勇気づけられました。
もう1つは、AIの研究で大活躍されている杉山将先生の「『Google検索』が出た時も、それの使用に渋い顔をする人が多かった」という言葉です。ChatGPTの登場が世界中に衝撃を与え特に教育の分野では賛否両論が分かれていますが、人々はいつも新しいものを「よくないもの」という名目で、結局は怖がっているだけだと感じました。少し意外でとても興味深かったです。
また先生方はよく「研究や開発にはグループを作る事が大事」とおっしゃっていました。私はこの5日間で、自分と同じ感覚や方向性を持つ素晴らしい「仲間」を作れたと思っています。ゼンマイカーレースで班の仲間と切磋琢磨しながらも優勝できた瞬間は最高でした。最高の仲間と最高の時間を与えていただき本当にありがとうございました。
28. 唐渡 美衣
- 夏合宿のまとめ
私は今回の育成塾で、濃厚な体験と良い刺激を得られました。講師の先生方はとても話が分かりやすく、興味をそそられることをたくさん丁寧に教えてくださいました。研究のお話をされているときはとても楽しそうで、自分も将来好きなことをできるようになろうと努力するための励みになりました。
講義は幅広く多様な分野のお話を聞くことができ、中でも特に面白いと思ったのは、上田先生の「考える力」の鍛え方のお話です。自らが定めた目標に向かい諦めないことが大切でそれがとても大変であることを教えていただきました。「諦めない人間力」という言葉を大切にして今後好きなことや好奇心のあること、やりたいことに進んで取り組んでいきたいと思います。また、「わからないをここが分からないに変える」というお話もしてもらいました。このことを今後実行することで今自分に足りない問題発見能力を高めたいと思います。
塾生の仲間は、話していて面白くて独特な発想や、鋭い観点をもっている子がたくさんいました。みんな好きな分野の話をしてくれる時に生き生きしていてそれぞれ好きなことがはっきりしているのだなと強く感じました。また、講師の方々やOB、OGの皆様のお話から、好きなことを大切にしてそれを続けることが重要だと感じました。私も皆さんのようにこれが好きだとはっきり言えることを探すため、好奇心のままたくさんのことに挑戦したり、調べてみたりしていきたいです。五日間楽しくて貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。
29. 西村 心一
- 夏合宿のまとめ
私はこの創造性の育成塾を通して講師の先生方や周りの友人達から様々な刺激を受け、今までの人生の中で一番濃い五日間を過ごすことができました。
特に藤原大介先生の「社会に科学の価値を届ける」についての講義が僕の心に深く刺さりました。藤原先生は「おいしいものを健康に届ける」ということをポリシーとしてプラズマ乳酸菌を発見するまで何度も何度も研究をしました。そして、実際に飲んだ人の免疫力が向上し病気にかかりにくくなるという結果を残しました。自分の中では科学というものは実際の日常生活の中では少し遠い物であるという認識があったのですが、藤原先生はその距離を科学の力で埋めました。そのため私も研究者になって今の我々の生活の中にもっと科学を溶け込ませていけたらいいなと思いました。
また、育成塾の中では友達との関係も深めることができました。出会った友人達は全員が創造的な考えを持っているため、話し合うと自分では思いつかなかった発想に気づかされることが多々ありました。このような、友達同士で議論しあうことも育成塾の醍醐味として感じることができました。
今回の合宿では講義の内容が難しく中にはついていけないような内容のものもあったのですが、そのような場合でも様々な気付きを得ることができました。また、同年代の仲間との合宿は授業以外でも純粋な楽しさに満ちていました。ここまで深い学びを得ることができるのは人生の中でもたくさんないため合宿に参加できてとてもよかったです。
30. 新田 結生
- 夏合宿のまとめ
育成塾が始まる前に思っていた通り、本当にワクワクな5日間でした。
特に今回の合宿で私は二人の先生の言葉が心に残りました。
まず、一人目は五神 真先生の「現在は変化の時代。変化に合わせようと追われるのではなく、自分も変化を創り出す一人として能動的に立ち向かうことが大切」という言葉です。変化に振り回されないことで、最近重要視されている、多様性の尊重や、自ら新しい発想を生み出す力を培うことができると聞いたからです。自分の考えを明確にし、変化を創り出せるような人になりたいと思います。
次に天野 浩先生の「できないことにも挑戦し、楽しむ」という言葉です。私は、これは絶対できないから・・・と、すぐに諦めてしまいがちですが、絶対なんて絶対にないのです!
何事にも怯まず挑戦し楽しめたら、それこそ五神先生の自分で変化を創るということにつながると感じました。また、「青色LEDに使われているGaNと、低温バッファ層およびサファイアの境界面はどのように顕微鏡で観察できるのですか」と天野先生に伺ったとき、「君は科学者の鑑だね!」と言われたことがとても嬉しかったです!
この合宿で全国各地のたくさんの友達ができました。どの友達も自分のやりたいことが明確でとても刺激的でした。私も自分のしたいことや目標、考えをしっかりと持って、自分だけの発想、発見を積み重ねていきたいです。
31. 畑 湊士郎
- 夏合宿のまとめ
私は創造性の育成塾に行ってよかったと思ったことがたくさんありました。その中でも記憶に残っているのは、藤原大介先生の授業と課題研究です。
藤原先生の授業では、藤原先生がどのようにしてプラズマ乳酸菌を発見したのかを教えてもらいました。プラズマサイド樹状細胞がどの乳酸菌で活性化されるのか調べ始めたとき、プラズマサイド樹状細胞を活性化させる乳酸菌は存在しないと書かれた論文があったにも関わらず、そこで諦めるのではなく調べ続けて見つけていて、とてもすごいことだと思いました。また、そのプラズマ乳酸菌をキリンだけで独占するのではなく世界にも情報を公開してお金のためでなく多くの人が使えるようにしていることもすごいと思いました。藤原先生のように、世の中に貢献できるような人に将来なりたいと思います。
課題研究の授業では新しくできた友達と共に、どのような工夫をすれば車の初速が早くなるのか、加速しやすくなるのかなどを考えて実験をしたり、四人でそれぞれ役割を分担して協力しながら仕事をしたりしたことで、10チームの中で優勝することができました。この時は、自分たちが頑張って作った車が成果を発揮してくれてとても嬉しかったです。
このような貴重な経験ができた創造性の育成塾に行けたことを生かしてこれからの人生を過ごしていきたいと思います。
32. 菱沼 宥
- 夏合宿のまとめ
私が夏合宿の中で最も印象に残ったのは、課題研究のゼンマイカー制作だ。
先生が見本を走らせたとき、私は内心1.5m進ませるのは不可能ではないかと考えていた。一方、班での話し合いでは積極的に意見が出され素早く車体のイメージが出来上がり驚いた。車体を作っていく過程で自分も意見を出せるようになり、その案が採用されると誇らしかった。また、遠慮して消極的になりがちな学校での話し合いとは違い、みんなが積極的に意見を出し合える話し合いに参加できたことは良い経験となった。そして試走を繰り返し少しずつ改善を重ねた。ゼンマイを長くすると長く走ると分かり最初の懸念は解決した。しかし、三輪だったために直進しにくく安定感に欠けるという課題があり、またレースに向けてスピードを上げる必要もあった。そのため急遽レース前日に四輪でゼンマイが2つ付いた車を作った。班の中で自然と役割分担をすることができ、短時間で完成した。スピードは格段に上がり、自信をもって翌日のレースに臨んだ。当日、リーグ戦では3位という悔しい結果だったが、ゼンマイをレースの直前に巻くことによって解決し、そして決勝トーナメントで私たちのチームは優勝した。今回の課題研究は、私にモノ作りの楽しさと魅力を教えてくれた。
夏合宿は私にとってとても良い経験となり、そしてとても素晴らしい思い出となった。この合宿の期間ほど楽しかった時間は今までに一度もない。最後に、家族、運営委員の皆さんやOB・OGの方々、講師の先生方、そして何よりも塾生のみんなに感謝を伝えたい。
33. ベネット ハリス陸
- 夏合宿のまとめ
夏合宿は、僕にとって未知の世界への挑戦でした。先生方の講義や実験はどれも興味深く驚きと感動の連続で、あっという間の5日間でした。
その中でも、津田雄一先生の「はやぶさ2」での太陽系探査のお話は、息をのむような切迫感と臨場感に引き込まれました。特にリュウグウ2回目の着陸は、一回目のサンプル採取の成功を失うかもしれないというリスクがあったため、大きな決断だったと思います。誰も成し遂げたことが無い困難なミッションに挑戦するためには、様々な考察力と準備、判断力と挑戦する気持ちが不可欠だったと思います。
このことから僕が学んだことは、どの分野を極めるためにも、今回の夏合宿でそれぞれの先生が話して下さった考える力、挑戦する力、独創性、AI技術、細胞、健康、生物、気候についてのすべての知識が密接に関わっていて不可欠だという事です。分野にとらわれない幅広い知識がなければ、限られた時間で正しい判断ができないと感じたからです。その道のスペシャリストが分野の枠を越えて協力することが、成功につながることを学ぶことができました。
そういう意味でも、この合宿に参加でき素晴らしい仲間と出会えたことを嬉しく思います。先生方から教わった事とこの出会いに感謝し、自分に何ができるのかを模索していきたいです。この合宿を支えていただいた全員の皆様、貴重な機会をありがとうございました。
34. 前田 龍埜介
- 夏合宿のまとめ
僕がこの夏合宿で印象に残っている言葉は二つあります。
一つ目は津田雄一先生がおっしゃっていた「好奇心と縁を大切にしろ。」という言葉です。僕は周りの人に否定されたらすぐに納得してしまうことがあります。この言葉をきっかけに、周囲の言葉も大切だが、信念を持ってやり遂げることも大切なのではないかと考えるようになりました。自分が決めたテーマには背かず、壁に突き当たっても、諦めない意志を持つようにします。
二つ目は天野浩先生の「経験する」という言葉です。実際に、夏合宿で行った実験では、実験以前に持っていた印象とは違う情報や音、文字では学ぶことができない色などを、実験を行い体験することで得ることができました。書籍から得た情報だけではなく、それをもとに自分で体験するようにしたいと思っています。
この二つの言葉から、仲間の大切さに気がつきました。自分が興味の先に飛び出したいと思った時に、助け合える仲間がいることは当たり前ではないことを知りました。僕がこの夏合宿で理系が好きな40名と出会うことができたのは、とても嬉しいことです。もしどこかで会えたら、その時はどうぞよろしくお願いします。
35. 三島 和
- 夏合宿のまとめ
今回の夏合宿で色々な分野にふれて、科学に対して興味が深まりました。難しい講義でしたが、その分理解したときの爽快感と、講義室内の興奮した空気を忘れられません。科学の最先端にいる先生方のお話をきいて思ったことは、どの先生方も、高い目標を立てて、それをできると信じて突き進む、そしてそれを楽しんでいるということです。科学をする上で大切なことを学びました。
実験では普段は触れないような動物の骨格を好きなだけ触らせてもらえたり、液晶を作ることができたり、普段の学校とは違う授業がとても楽しかったです。
科学オリンピックに参加した先輩たちの話をきいて、自分の好きな分野を探求して出場し、代表に選出されたら日本だけではなく、世界の同年代の科学好きの人と関われることが魅力的で、何より参加した先輩方が楽しそうだったので、参加してみたいという気持ちが強まりました。魅力的な内容を詰め込んだ、二度と来ない5日間で学んだことをしっかり吸収して、私が今後進む科学の道に活かしたいとおもいます。
36. 宮内 聡輔
- 夏合宿のまとめ
僕がこの合宿で一番に感じたのは、自分の考え、好きな分野をしっかりと持ち、他の人と共有していくことの大切さです。
僕がこの合宿に参加した一番の目的は全国の貴重な仲間と知り合うことでした。皆、自主的に研究に取り組むような好きな分野を持っているように感じました。そんなみんなの会話に、深い知識を持った分野が正直言ってあまりない僕はついていけませんでした。例え浅い知識だけあっても、自分の考察などがないと面白い話はできません。僕は今まで様々な分野に興味はあってもそれを研究するなど深く掘り下げることがなかったということを反省しました。
そのことを改めて感じさせられた授業がありました。それは津田雄一先生の『「はやぶさ2」と太陽系探査』という授業です。授業最後の質疑応答の時に、先生は「楽しそうにやっているところに人は集まる」、「みんなを率いるには誰よりも一生懸命にやるべき」、「一人だけではなく複数人でチームの核を作る」など、良いチームワークに大切な事をたくさん教えて下さりました。僕は今まで、何度かリーダーになることがありましたが、その全てが足りていませんでした。特に「楽しそうにやる」ということに関しては、自分の好奇心の浅さが裏目に出てほとんどできてませんでした。
僕はこれから、興味を持つだけで終わらず、自分から研究したくなるような分野を探したいと思っています。本当に楽しく、貴重な五日間でした。そして大切な事に気づかせてくれた仲間たち、先生方、本当にありがとうございました。
37. 向 玲奈
- 夏合宿のまとめ
私が今回創造性の育成塾に参加しようと思ったのは、自分の将来の視野を広げるきっかけになると思ったからです。講義や実験どれも自分の中で得るものばかりでした。とても貴重な経験をさせてもらうことができました。
すべての講義を受けて、「様々なことに好奇心を持つこと、目標達成に必要な努力を惜しまないこと、仲間との出会い・協力」が大切だと改めて感じました。津田先生のはやぶさ2の講義、天野先生の青色LEDの開発に関する講義で特にそう感じました。
そして、今回の育成塾で今も連絡を取り合うぐらいの友達ができました。また、周りの塾生や講師の方々からとても刺激を受けるとともに、自分のレベルの低さを実感してもっと頑張らないと行けないなと思いました。育成塾に参加したことが今の勉強に対するモチベーションにも繋がっています。課題研究では同じグループの人といくつも試作を作ってより良いものを作ろうと最後まで全力で頑張りました。本番は急に走らなくなり焦りましたが、チームメイトの柔軟な考えで休憩時間に改造して最後まで走らせることができました。協力して活動した時間はとても楽しかったです。夏合宿で得られたことをこれから最大限に生かしてこれから頑張ります。五日間本当に有意義な時間で、一生の思い出になりました。このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
38. 村蒔 絵麻
- 夏合宿のまとめ
5日間の夏合宿は、私にとって驚きと感動の毎日でした。科学界のトップランナーである先生方の講義、日本中から集まった科学好きとの刺激たっぷりの交流。毎日が面白くて新鮮で、5日間があっという間に過ぎてしまいました。
最も印象に残ったことは、津田雄一先生の講義です。私は小さい頃から宇宙に興味があり、はやぶさ2の位置をリアルタイムで確認するのが日課だった時期もありました。講義では、「はやぶさ2」プロジェクトの現場ならではの声を聴くことができ、知らなかった宇宙工学の楽しさに気づくことができました。
講義の中で特に印象に残ったのは「小さな興味を育てていけば、夢のようなことが出来る」という言葉です。合宿の参加者の中には、既に将来の夢を持っている人もいましたが、私にはまだありませんでした。でも、今見えている世界だけが世界じゃないし、今の夢だけが将来の選択肢じゃない。私は、自分の興味や好奇心に、新しい世界をどんどん加えていって、大きく育ててもいいのだと思えるようになりました。これからは、夏合宿で学んだことと、得られた最高の仲間たちを大切にして、科学の道を突き進もうと思います。
最後に、共に5日間を過ごした塾生のみんな、合宿を支えて下さったOB、OGや事務局の皆様、そして素晴らしい講義をしていただいた先生方に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
39. 吉田 杏
- 夏合宿のまとめ
私が創造性の育成塾に参加し、特に印象に残っている講義は2つあります。
1つ目は、天野浩先生の「出来ないことに挑戦する楽しみ」という講義です。
天野先生が「2年間に1500回以上も同じ実験を行った」と仰っていて、(窒化ガリウムで青色LEDを作る)という強い信念が無いと出来ないことだと思いました。「擦り込みや無意識の思い込みに立ち向かう」という言葉が印象に残っていて、好きなことを貫き通す大切さを改めて感じることが出来ました。私も好きな化学分野を追究し続けようと思います。
2つ目は、藤原大介先生の「社会に科学の価値を届ける」という講義です。
プラズマ乳酸菌を一般食品として社会に届けるまでの法律との戦いや臨床実験の行い方など普段はあまり意識していないのですが、今回の講義を受けてとても興味を持ちました。
また藤原先生は、「自分の発見を周りの人に分かりやすく伝えることも大切だ」と仰っていました。今まではどんな発見をするか、が一番大切だと思っていましたが、これからは自分が考えたことを周りに積極的に発信することも大切にしていきたいです。
また今回の合宿では個性あふれる仲間たちと出会うことが出来て、本当に良かったです。普段の会話でも、好きな分野への愛が溢れていて、多くの刺激を貰うことが出来ました。
最後に、素晴らしい合宿を開催してくださった事務局のスタッフの皆さま、先生方、17期生のみんな、合宿に関わった全ての方々、本当にありがとうございました!
40. 吉田 咲寧
- 夏合宿のまとめ
全国から集まった同志と協力し合い、切磋琢磨し合って、自分の見聞を広め、研鑽を積んでみたいと思い、私はこの、「創造性の育成塾」に参加しました。
開塾の前に、塾生の自己紹介を事前にホームページで確認できたことで、たくさんの塾生と交流をし、多様な意見に触れることができました。また、先生方の講義内容を事前に調べることで、講義内容の理解につなげることができました。
上田正仁先生の「考える力の鍛え方」の講義では、「考える力は生まれつきの才能ではなく、訓練で鍛えられ、最後まで考え抜く根気強さを身に付けることが必要である」ということが、私は印象的でした。人生で壁に突き当たった時、「諦めない限り可能性は広がり続ける」という上田先生のおことばを胸に、今後の人生に生かしていきたいです。
この「創造性の育成塾」で、超一流の先生方の講義を私は受講できたことで、科学や自然、身の回りの現象に目を向け、さまざまなことを自分事として捉え、多様に考えることの大切さを学びました。この5日間で得た貴重な学びを生かし、私も社会に貢献できる人になりたいです。
最後になりましたが、この「創造性の育成塾」を企画・運営してくださった事務局のスタッフ、OB・OGの皆さん、本当にありがとうございました。