8月2日 (土) 2時限目 「太陽のエネルギーを調べよう~夢は宇宙へ~」

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 中村 日出夫 先生
 JAXA宇宙教育センター顧問( 全中理 顧問 )

 「太陽のエネルギーを調べよう
   ~夢は宇宙へ~」

 


元JAXA宇宙教育センター長で、夏合宿でも宇宙について様々なテーマで講義をして下さっている中村先生。今回のテーマは太陽についてです。

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まずは、太陽に関する基礎知識。
黒点が成長する様子の映像や、近年黒点が減っていること、そして、地球上の雲の形成に太陽の磁力が関係している可能性などを紹介し、太陽のエネルギーがいかに大きいかを説明しました。

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そしていよいよ実験。
虫眼鏡で太陽光線を集めて紙を焦がす要領で、身近なものを利用し凹面鏡を作りマッチに火をつけようというものです。材料は、昨日の夜に飲んだジュースの缶。この底を研磨剤で、鏡のようになるまで磨きます。これがなかなか大変な作業。みんな一心不乱にこすります。

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磨き続けることおよそ30分。鏡のようになったら、外に出てマッチをかざします。凹面鏡にした缶の底で集めた太陽光の焦点に、マッチの頭をうまく合わせると…火が付きます。

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スプーンや自動車のヘッドライトなど、身近にも凹面鏡を利用したものがたくさんあります。オリンピックの聖火も、凹面鏡で光を集めて火をつけるとこのと。
中村先生は、「私たちの身近には、様々な不思議なことがたくさんあります。」と言い、坂を登るボールや、動いてもこちらを目で追っているように見える人形、チャッカマンの着火に反応して電気がつく懐中電灯など、不思議な現象を紹介しました。

「好奇心は科学の出発点。自然や宇宙に関して、科学で解明できていることは3%程度である」と中村先生。「熱中している人は元気。どうか何かに熱中して、夢を実現してほしい」と語りました。

(事務局 大野涼子)