塾生まとめ ⑤ No.41~No.48

 「創造性の育成塾」9期塾生の夏合宿のまとめです。(その5)


 

  出席番号 41

  李 翔(り しょう・Li xiang )
 学校名:北京市月壇中学校(高校1年生)
 中華人民共和国から参加

 

光陰矢の如し、あっと言う間に、7日間の「創造性の育成塾」夏合宿が終わりました。7日間は短いのですが、私にとっては、いままでの人生の中で、一番重要かつ忘れられない期間だと思います。

合宿中、体験したことのない授業、例えば、青木久美子先生の「放射線の利用」、下田治信先生の「飛ぶ種を研究しよう」、宇宙飛行士星出彰彦先生の「夢の実現」などが展開され、わくわくしていました。高畠勇二先生のご指導とご助力のもとに、知識に基き、電源を使わずに電波を受信できるゲルマラジオを作るのに成功しました。自分で作ったラジオから音を聞いて、非常にうれしく、この「ゲルマラジオ制作」という実験がもたらした多大な喜びと感動がとても印象に残りました。

一週間、知識以外、私が精神的にも格段に成長できました。「分からないことがあれば、それはなぜなのか考えることが大事」、「自分が正しいと信じたらば、他人がどう言おうと自説を主張せよ」「これからも平和が続くように人類の福祉に役立つ研究をして欲しい」など、日本の物理学者有馬朗人塾長のおしゃった言葉は永遠に私の未来の道を導くことになります。

私はコンピューターと物理が大好きです。平日、コンピューター技術とロボット関連の動向に関心を寄せています。将来はロボット開発技術者になりたいと目指していますが、この目標を達成できるまで、「創造性の育成塾」夏合宿は私に勇気と信念を与えてくれると思います。有馬朗人塾長から合宿修了証書をいただいた瞬間、心の中で、先生のおしゃた通りに、自分の目標に向かって諦めないように努力しようと決心しました。

私は日本生まれ北京育ちです。「創造性の育成塾」夏合宿を通じて、第二の故郷の日本を深く理解し、もっと好きになりました。面白い授業、やさしい先生、仲間に入れてくれた日本人の塾生、風景のきれいな富士山など、一つ、一つ、しっかり記憶に刻みこみました。これらは私の一生の宝物となり、日中友好の架け橋になる原動力にもなります。

とても有意義な「創造性の育成塾」夏合宿でした。最後、合宿中、いろいろお世話になった先生方へお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 


 

  出席番号 42  

 黄 心悦(こう しんえつ・Huang xinyue )
 学校名:北京市月壇中学校(高校1年生)
 中華人民共和国から参加 

 

この1週間、先生たちからいろいろ知識をもらって、とても重要な経験と思います。
最初の授業は有馬先生の講義でした。有馬先生は「世界の通説を信じるな、常識を破ることを恐れるな」と聞いて、すごく感心しました。昔の科学者がほかの人と全然違う、新しいことを発見した、最後まで自分が正しいと信じて、常識を破りました。たから私は「必ず自分の研究に自信を持つのは重要だ」と思いました。
渡部先生の授業も印象深かったです。天文学の知識を教わりました。授業の後で、私は「広い宇宙の中で、私たちはとても小さな存在」ということを知りました。これまで、宇宙の中心だと思っていたのは間違いでした。宇宙に尊敬の気持ちを持たなければならない、と思いました。
将来、物理の研究をしたいので、創造性の育成塾で学んだことを生かして、いっしょうけんめい勉強しようと思います。

 


 

  出席番号 43

  秦 瑞廷(しん ずいてい・Qin Ruiting )
 学校名:天津外国语大学附属外国语学校(高校2年生)/中華人民共和国から参加

 

 

創造性の育成塾での7日間がそろそろ終わります。僕はこの塾に参加する意義を以下のように考えました。

1、理科への興味を育てること。ここで勉強しているみなさんは全部青少年であります。青少年ならば無限な可能性があります。こういう無限な可能性を持っている時期に興味を育てることは有意義なことだと思います。僕はいろいろな面白い実験と講義を受けた後でもっと自然界の不思議をかんじました。

2、世界に貢献できるような人になること。アジアの国々の青少年の間で交流して、友達を作りました。自分の国だけではなくて、世界でも貢献しようと考えを持ちました。

3、視野が広がったこと。世界でも一流な講師の授業を受けたのは初めてで、僕の励みになりました。こんな経歴は人生の宝にもなります。これからもっと広い視野を持って行動しようと思います。


 

  出席番号 44

  邵 若晨( Shao Ruochen )
 学校名:天津外国语大学附属外国语学校(高校2年生)
 中華人民共和国から参加

 

 

私は授業からいろいろなものを学びました。その中で、私に一番印象深いものは二つがあります。一つ目は「自分で知識を身につける意識」です。以前、私は自習することが大嫌いでした。ほとんどの知識は先生からもらったのです。これから「自分自身で感じ取って、自分で考えて、自分で疑問を出して、それから自分で解決する」というような学習方式を私自分の学習で実行するつもりです。二つ目は「心の障壁をぶち壊す意識」です。私の一番大きな欠点は自信不足だと思います。自信不足のせいで、元々できることもできなくなりました。今度の育成塾を通して、私は自信の大切さが分かりました。ですから、これからどんな困難に向き合っても、ぜひ自分を信じて、自信満々に目標に向かって頑張りたいと思っています。

 


 

  出席番号 45

 都 熲潤(ド ギョンユン・DO  KYUNGYOON )
 学校名:高陽(ゴヤン)外国語高等学校
 大韓民国から参加

 

 

今回の育成塾で一番印象深かったのは実験が多いということです。太陽のエネルギーを調べたり放射線を測定したのは楽しかったです。韓国ではやったことのない実験でした。実験があるから理解もうまくいっておもしろかったです。
石黒先生の講義を聞いてからロボットの活用や人間との差についてもっと考えるようになって勉強したくなりました。ロボットを直接障ったりとかできたことは新鮮な経験でした。
韓国から来て言葉とか食事とかで大変なこともありましたし、難しいこともありましたが、最後までやり遂げることが出来てよかったと思っています。
私の夢は建築家ですが、最近の家はどんどん自動化されてきていると思います。そこでわたしはここで学んだロボットを活かした家をを作りたいと思うようになりました。ここにいる皆さんが大人になった、未来のいつか私が建てた家に住めたらいいなと思っています。一週間ありがとうございました。

 


 

  出席番号 46

  田 時庚(ジョン シギョン・CHUN  SIGYOUNG )
 学校名:安養(アニャン)外国語高等学校
 大韓民国から参加

 

私の中で科学と言うものは、もやっとしていたものでした。しかし、この育成塾でその形が見え始めました。例えば、渡部先生は宇宙と言うのは生命の資料、すなわち惑星をたくさん持っている場所だとおっしゃいました。また、筧先生の講義ではやり方が分からないことはプログラムにならないということも分かるようになりました。
それでもやはりこの塾で考えさせられたのは研究者としての姿勢です。上田先生は研究の結果はすぐ出るものじゃないので、自分の夢を探してそれに向かって諦めない事が大事だと教えてくださいました。今はまだ将来何がしたいか決められないですけど、それを見つけたときは、諦めずに自分が決めた道を一生懸命歩く人になりたいと思うようになりました。

 


 

  出席番号 47

 Ms. Sittisombut Monsicha(シティソムバット・モンシチャ)
 学校名:The Prince Royal’s College 卒業したばかり
 タイ王国から参加

 

この度の育成塾を通して自分のことそして研究のことを尚一層理解することが出来ました。参加する前に、研究ということは私にとって遠い存在でした。研究することは何なのか研究者であることは何なのかが良く分かりませんでした。しかし、優秀な研究者である先生方の講義を聞いて、この質問の答えが分かって来たような気がします。先生方の共通点は自分のやっていることを愛し、それに疑問を持ち答えを求め、例え困難があったとしても諦めずに頑張り続けることだと思います。そして、その努力の結晶は日本だけでなく世界に巨大な影響を与えました。たった数人の人がこんなに大きいことができるなんて研究者はすごいと思いました。また、今自分が国際社会に生きているということを強く実感しました。垂直ハードディスクの開発も宇宙ステーションに行くこともたくさんの国の人が協力し合っているからこそ成り立っています。私も「世界レベルに立つ自分」になりたいと思いました。最も私の心に残った言葉は末松先生がおっしゃった「研究するということは未来を引き寄せ隠れているものを具体化する」ということです。私はこの言葉を胸に刻み、世界が誇りそして母国であるタイの力になれるような研究者になるために頑張っていきたいと思います。

 


 

  出席番号 48

 Mr. Thanpisit Manomaiphibul(タンピシット・マノマイピブーン)
 学校名:Triam Udom Suksa School(高校2年生)
 タイ王国から参加

 

   この7日間とても貴重な体験をしたと思います。世界的に有名な先生方のご講義を聞けたことや、世界遺産でもある富士山の大自然を見られたこと、日本全国から選ばれた中学生と一緒に勉強できたことなど、本当に夢のようでした。

   一番印象に残った講義は石黒先生の講義でした。私はロボットにとても興味があり、先生が開発されたロボットを実際に見たり、触れたり、遊べたりして嬉しかったです。先生が言った「夢を持つな」という言葉にはすごく考えさせられました。私はまだ自分が本当に何をしたいのか分かっていません。でも先生の話を聞いて、まずは自分が好きなことを一生懸命やってみるのがいい、後のことはまだ考えなくていいんだと思いました。

   それから、富士山自然観察も興味深かったです。日本で一番高い山でもある富士山でいろんな植物や昆虫を自分の目で見られ、その上から見た景色も絶景でした。

   こんなすばらしい体験ができるプログラムに今後もタイから後輩が参加できたらいいと思います。