光で話をする

【夏合宿レポート】

2009年8月4日

8月4日 2時限目 
「光で話をする」
西澤 潤一 上智大学特任教授 前首都大学東京学長 東北大学名誉教授

工学博士で、光通信の実用化に貢献した西澤先生。
しかし、もともとの専門は実は化学だったということから、話を始められました。

自身の学んできた歴史を話し、その後、これまでの日本人の発見や発明の功績を紹介しました。
名前は知られていなくても、欧米に劣らない多くの発見や発明をした日本人がたくさんいると話した西澤先生は、「皆さんのDNAの中には西洋の人に全く劣らない優秀な遺伝子が組み込まれています。立派な科学者や、そういうことをする人になってもらいたい」と期待を述べました。
また第二次世界大戦でも重要な役割を果たした、レーダーの技術の基本となる「八木アンテナ」の開発をした八木秀次の研究の経緯を話し、日本人の研究がどれだけ世界に貢献しているかを力説しました。


最後に、誰が一番早く発明したのかが問題になったレーザーの発明は、実は西澤先生が一番初めに特許を申請していたという逸話も披露。
通信に関して、「八木先生が掲げた『いつでも、どこでも、誰とでも』という環境を作るのが、我々の責任」と、まだまだ上を目指す姿勢を見せ、塾生に対して「皆さんは既に第一線の研究者なんです。そういうつもりで、しっかり頑張ってください」と激励の言葉を贈りました。

(事務局・伊奈)

西澤  潤一 先生 プロフィール
工学博士。専門は電子工学・通信工学で、電子材料の基礎的性質を研究し、半導体レーザーをはじめ、光通信に必要な発案をした。また静電誘導電界効果トランジスタ(SIT)、高輝度発光ダイオードなどを発明し、独創的な業績をあげ、半導体研究をリードした。1974年「半導体およびトランジスタに関する研究」で日本学士院賞、80年大河内記念技術賞を受賞、83年文化功労者、89年文化勲章を受章。また99年には日本人初のエジソンメダルを受賞した。 IEEE(アイトリプルイー、The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. アメリカ合衆国に本部を持つ電気・電子技術の学会)は彼の名を冠したJun-ichi Nishizawa Medalを設けている。これは常設メダルであり、電子工学部門では最高レベルの栄誉とされる。ミスター半導体とも呼ばれる。

ストリーミング動画

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授業で使われた資料


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