8月1日 4時間目(14:30~)

佐藤 勝彦
(自然科学研究機構 機構長)

ビッグバン宇宙は
どのように始まったのか
―理論と観測的実証への期待―


3限目に続き、宇宙についての講義の始まりです!
138億年前に宇宙は誕生した。人類が抱く謎。
「私たちの住むこの世界に始まりがあったのだろうか?始まりがあるとするなら、どのようなものだったのだろうか?」塾生の頭の中は宇宙のことでいっぱいでしょう。

佐藤先生は、一般相対論と真空のエネルギーから宇宙の誕生とインフレーションを考える「インフレーション理論」を提唱しています。

インフレーション理論は確かめることができるのか?
私たちは138億年たった今でもインフレーション理論を瞬間的に見ることができます。宇宙では遠くを観測すれば、過去を見ることができるのです。

佐藤先生は、 その観測を成功。インフレーション理論は観測的に裏付けられました。観測と理論はほぼ完璧に一致したのです!

そして現在、もっと直接的に観測する方法として、
重力波を使って直接観測に挑んでいます。

「若いうちに留学して異文化に触れ経験を積みましょう。」佐藤先生から塾生へのアドバイスです。
「アインシュタインの相対論から100年で宇宙の創生・進化の描像が確立しました。宇宙の私たちの位置もわかりました。まだ、未知の多い宇宙ですが、見えてくるものもあるでしょう。」
宇宙に対しての興味に目を輝かせる塾生たちが印象的でした。


(2期生 加藤茉里)


 

経歴

香川県坂出市出身
1968年京都大学理学部物理学科卒業
1974年京都大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)
1982年東京大学理学部助教授
1990年同大学大学院理学系研究科 教授
1999年同研究科付属ビッグバン宇宙国際研究センター長
2001年同研究科長・理学部長
2009年定年退官  同年、東京大学名誉教授
2013年日本学士院会員
2014年度文化功労者
2015年現在、大学共同利用機関法人自然科学研究機構 機構長


■受賞歴■

第5回井上学術賞、第36回仁科記念賞、紫綬褒章、日本学士院賞など


■著書■

インフレーション宇宙論』(講談社ブルーバックス、2010年),
『一般相対性理論』(岩波書店,1996 )など。


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