8月2日 4時間目(14:30~)
蘆田 祐人
東京大学物理学専攻 上田ゼミ
国際物理学オリンピック 金賞受賞
国際物理オリンピックについて
4限目は、国際物理オリンピックOBで、前の時間に講義をしてくださった上田先生のゼミに所属する蘆田祐人先生から、国際物理オリンピックについてお話していただきました。
蘆田先生は、2008年に代表選手として、2013年には引率としての国際物理オリンピックに参加。その経験を基に、参加するにはどうすればよいのか、参加してできることは何か、そして、オリンピックを通じた人との出会いについて話していただきました。
「リラックスして聞いてください」という蘆田先生の言葉とは裏腹に、塾生たちの目はみんな真剣そのものです。
オリンピック代表になるためにはまず、国内予選である“物理チャレンジ”で優秀な成績を収め、さらに本番と同じ形式で行われる選抜を経て5人の代表が選ばれます。
オリンピックは理論問題5時間、実験問題5時間と長丁場であり、とてもタフなものだが、その後の現地の観光や各国の代表との交流がとても楽しかったと、写真を交えて話していただきました。
その一方で、選手の引率たちは、問題の翻訳や採点を巡っての現地スタッフとの交渉などがあり、代表以上に過酷である、という貴重な裏話も。
先生は、オリンピック参加後も、同期や代表OBとは、研究室や自主ゼミなどで現在も交流が続いており、同じような興味・志を持った同世代の仲間と早い段階で知り合えるのはとても大事だと強調していました。
オリンピックを通じて、かけがえのない仲間と出会えたという蘆田先生。 育成塾は同世代の仲間と出会うことのできる貴重な場、ここで出会った仲間と交流を深め、切磋琢磨していってほしい、と塾生たちにエールを送りました。
(5期生・塩見亮介)