8月3日 2時間目(10:30~)

高畠 勇二
(全国中学校理科教育研究会顧問)

ゲルマラジオ製作


講義の冒頭で、「みなさんは電気が嫌いですか」と問いかける高畠先生。 電気が苦手という中学生が以前は多かったが、実は電気はとても面白いものであるといいます。この2限目では、電気の面白さを理解するため、ゲルマニウムラジオを製作しました。

実験を始める前に、電気の利便性についてお話しいただきました。 蛍光灯が電気を光に変えるように、身の回りにある電気製品は、電気を様々なエネルギーに変換しています。 さらに、エネルギーは相互に変換することができるといいます。

実際にエネルギーの変換を体験するため、配布されたクリスタルイヤホン同士をつなげて実験してみました。一方のイヤホンに声を発すると、反対側から声が聞こえました。 一方がマイクのように音を電流に変え、もう一方が電流を音に変換し、スピーカーの役割を果たしたのです。

いよいよ、本番のゲルマニウムラジオの製作に取り掛かりました。スクリーン上の完成品を参考に回路を組んでいきます。初めて電子工作を行う塾生もおり、はんだ付けに苦戦する様子も。

完成したラジオを手に、外へ。
ゲルマニウムラジオのアンテナ線を、延長コードの金属部に巻いてアンテナの代わりに。本当に聞けるのか半信半疑でイヤホンを耳に当てると、小さいながらも確かにラジオの音声が聞こえました。
放送局では音を電流に変換し、さらに電磁波に変換して発信します。この電波をアンテナ線がキャッチし、音に変換することで聞こえるという仕組みです。


実際に音を聞くことができた満足そうな生徒もいれば、時間内に完成できず悔しそうな生徒の姿も。
高畠先生は、「人生うまくいかないこともあります」と励ましました。

 

完成できなかった生徒は、夜に再挑戦。
微弱ながらも電波をキャッチし、ラジオ放送を聞くことができました。


(5期生 塩見 亮介)


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