8月4日 3時間目(16:00~)
山口 晃弘
(品川区立小中一貫校八潮学園 校長)
考察しよう。
どうしてそうなるの?
毎年この夏合宿で様々な実験をして下さる山口先生。
この時間は、4つのテーマで実験を行います。
第1部は、同じ誕生日の人がいる確率。
まずは、コミュニケーション能力のテストとして、
言葉や文字を使わずに、身振り手振りだけで誕生日の順に一列に並びます。
先頭となる4月1日生まれの塾生の位置を決め、それをもとに自分の生まれ月に当てはまりそうな場所に移動し、お互いにジェスチャーだけで自分の誕生日を伝えます。
並び終わったら、答え合わせです。
4・5月は順調。ちゃんと順番に並んでいます。6月に入ってくると、少しずつ順番が乱れてきました。 「19って伝えたよ。」「いやいや、9だと思ってた。」ちゃんと伝えるのは、なかなか難しかったようです。
そして、ついに同じ誕生日を発見!9月で同じ誕生日が2人。12月も2人。12月10日は、なんと3人。塾生は思わず拍手が起こります。
ここからは先生の解説。
まずは、2人の時、同じ誕生日になる確率を求めます。
今日8月4日が誕生日の確率は、365分の1。そこから2人が同じ誕生日になる確率を求めていきます。計算すると、0.2740%。3人の時、4人の時…と計算し
1クラス40人として、その中に同じ誕生日がいる確率は、89.1234%もあるのです。
「こうした確率の計算は、安全に役立っている。」と山口先生。たくさんの部品で出来ている車やロケットなどで、各部品の信頼度と部品の数を用いて、製品の安全性を計算することができるのです。
第2部は密度の実験。
水と油が入ったコップに氷を入れた時、どうなるのか。
グループで話し合い、予想します。「水と油の境目のちょうど真ん中にくる。」「少し水の方に沈む。」「少し油の方に浮く。」様々な意見が飛び出しました。
その予想は正しかったのか、いよいよ実験です。
氷は、水の上の油の方に浮きました。予想があたったのは2班でした。
続いて、重曹とクエン酸を使った吸熱反応や、スチールウールに火をつけ、質量の変化を観察しました。
盛りだくさんの2時間で、塾生たちは様々な不思議と向き合いました。