7月30日 4時限目
牧野 順子 品川区立荏原第六中学校 副校長
「ペーパータワーコンテスト」
「私も理科が大好きで、ものづくりに興味があります」と牧野先生。
難しくて大変だけど、出来た時のうれしさがあるからだそうです。
「みなさんは、何か作ったことがありますか?」
という先生の質問に、挙手をする生徒か何人かいました。モーターや電球で電子回路を作ったり、のこぎりで木材を加工したり、いろいろなものづくりの経験がある生徒もいるようです。
ひとりで工夫してものをつくるのも楽しいですが、仲間と協力することも大切だと先生は語ります。ということで、今回は、同じ机の3人でチームを作り、知恵を集めてものづくりをすることに。
ルールは簡単です。材料は、1枚のA4サイズのケント紙だけ。それを切ったり折ったりして、自立したタワーを作り、その高さを競います。のりは使いません。
制限時間は50分。「丁寧に正確につくるといいです」と、先生はアドバイスをくれました。
スタートと同時に、教室が賑わいはじめます。まずは予備の紙で試作品を作り、完成形を想像します。紙を丸めたり折ったりして強度を高める工夫をしたり、紙片と紙片のつなぎ目が丈夫になるように切れ込みを入れたり、塾生たちは話し合いながら試行錯誤をくり返します。
開始から30分が経過した頃には、ほとんどのチームが本番用の紙に手をつけて、いよいよ実際のタワー製作をはじめます。しかし、中にはまだ計画を練っているチームも。
真剣につくっていると、50分はあっという間に過ぎました。
三角柱をつなげたり、円柱を重ねたり、根元が三脚になっていたり、てっぺんにアンテナのようなものが載っていたり。各チーム、いろいろな形をしたタワーができました。完成したタワーの高さを計測すると、なんと1メートルを越えるタワーもありました。
優勝:101.5cm(竹ノ谷・佐藤・椿チーム) 第2位:100.4cm(キハノ、岸田、貝沼チーム) 第3位:92.5cm(赤松・天・馬チーム)
ものづくりをする上では、話し合ってチームメイトの意見を聞くことが大事だと先生は言います。また、作り始める前に計画を立ててから取り組むことも大切なのだそうです。 先生は最後に、「実生活にも、つくる楽しさを見つけてください」と呼びかけました。ペーパータワー製作を通して、チームでものをつくる面白さと難しさを学ぶことができました。
(一期生:佐々木 駿)
ちなみに、最も高いタワーを作ったのは、OBチーム(佐々木・田崎・高倉)で108cm。先輩の貫録を見せつけました。