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7月31日 2時限目

薬袋 佳孝 武蔵大学 教授(化学オリンピック・地学オリンピック)
「国際化学オリンピックにチャレンジ」



薬袋先生には、主に化学オリンピックの紹介をしていただきました。
はじめに、数学・物理・化学・生物・情報・地学・地理からなる国際科学オリンピック全体の概要についてお話があり、その後、2010年に東京で行われた化学オリンピックの国際大会を紹介する動画を見ました。


化学オリンピックは、1968年に東欧で始まり、50年近い歴史があります。日本は、年度が4月に始まることや、国際大会で重視される実験を行う機会があまりないことなどから、参加には不利であると考えられていました。しかし、2003年の初参加以来、高い成績を残しているとのことです。



化学オリンピックの日本代表に選ばれるには、まずは「化学グランプリ」の1次選考に残らなければなりません。1次選考は、多肢選択式の筆記試験です。実際に昨年度の問題が配布され、塾生たちは見慣れない化学式や構造式に見入っていました。この問題は、教科書の範囲を超えた内容もありますが、高校生の知識でも解けるよう工夫されています。これは、化学の面白さを知ってもらうためとのこと。先生は、「実は、中学生と高校1・2年生の平均点はほとんど変わりません。皆さんにも十分チャンスがあります」と塾生を激励します。



化学グランプリの2次選考では、実験を行い、それについてレポートを書くことが求められます。成績上位者のうち高校2年生以下の20名ほどが日本代表候補として選ばれ、候補者たちには、大学の教科書やオリンピック準備問題が配られるなど、様々な支援が受けられます。その後さらに選抜を経て、最終的には4人が晴れて日本代表となります。


また、化学を学ぶ上でのアドバイスも。
「化学は、理科の他の分野以上に、社会と密接に関わっています。人類は、教科書の順序とは逆に、複雑な化学反応などから単純な原子の構造へと化学への理解を深めてきました。抽象的な見方に行き詰まったら、歴史的な見方に視点を変えてみてはいかがでしょうか」と先生は言います。



最後に、地学オリンピックの紹介。
地学オリンピックでは、国際チームで野外調査を行うのが特徴です。また、地学は物理、化学、生物の総合的な知識が問われるため、地学をあまり学んでいない人も多く予選に参加している、とのことでした。


(4期生:高倉 隼人)





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