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7月31日 3時限目

二村 幸基 三菱重工業㈱ 執行役員フェロー 防衛・宇宙ドメイン 技師長
日本の宇宙ロケット開発



H-IIAロケットや、H-IIBロケットの打上げ責任者である二村先生。
「今日の話が、塾生の皆さんにとって、宇宙開発やロケットを深く学ぶきっかけになれば」と、塾生に語りかけます。



冒頭、昨年の8月の「こうのとり」を載せたロケットの発射の様子を映像で紹介。ロケット打上げには、天候、機体の状況などさまざまなチェックがあり、それらの条件を全てクリアしたロケットだけが宇宙へと旅立ちます。




「では、どこから宇宙なのでしょうか。」と、先生は3択クイズを出しました。
高度30㎞、100㎞、300㎞。塾生が迷いながら、手を挙げると…
「そうです。地球から100㎞先から宇宙です。このことはとても大事なので、今日覚えてくださいね」と二村先生。
さまざまな条件を満たし、その100㎞先の宇宙空間に打ち上げられるロケットは、一見シンプルに見えますが、より多くの燃料、より軽い機体、より速いエンジンなどを実現するために、様々な仕組みや、難しい技術が詰まっています。



このように、たくさんの技術により作られるロケット。その組み立ての段階から、映像で見せていただきました。組み立て作業は、意外にも手作業が多いとのこと。ひとつひとつの作業を確認しながら行い、ロケット発射まで着々と準備が進んでいく様子に、塾生たちは驚いた様子で見入っていました。



(2期生:高山宗子)



略歴

昭和57年3月 名古屋大学大学院 工学研究科電子工学専攻 修了
昭和57年4月 三菱重工業株式会社 入社
平成20年4月 名古屋航空宇宙システム製作所 宇宙機器技術部 部長
平成23年7月  航空宇宙事業本部 宇宙事業部 副事業部長 兼H-ⅡAロケット打上執行責任者
平成26年4月~ 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部 技監・技師長 兼H-ⅡA/H-ⅡBロケット打上執行責任者
平成27年4月~ 執行役員フェロー 防衛宇宙ドメイン 技師長 兼H-ⅡA/H-ⅡBロケット打上執行責任者*

*打上の責任者として、H-IIAロケット 19号機~30号機、H-IIBロケット4号機~5号機の計14基の打ち上げを成功させている。


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