8月2日1時限目
宮内 卓也 東京学芸大学 准教授
「燃焼について考えよう」
宮内先生の実験では、様々なものを様々な条件下で燃焼させて観察しました。
冒頭、「マッチが燃える様子を見てみましょう。何か気づくことはありますか。」と宮内先生。「炎が出た後、焦げていった」「炎と木の隙間から煙が出てきた」など、塾生たちは次々と手を上げました。今まで何度も見たことのある光景でも、改めて観察すると、いろいろと気がつくことがあるようです。
次に、試験管の中で木片を燃焼させる実験。班ごとに協力して実験器具をセットします。
理科好きの塾生たちは、燃焼により少しずつ変化していく木片と試験管の様子をじっと観察していました。そして、木炭となった木片をフラスコに入れ、振りながらさらに燃やすと…中は空になりました!木炭だったものはどこへ行ったのでしょう?
石灰水をフラスコの中に入れると白く濁り、二酸化炭素に変化したことが分かりました。
「では、鉄は燃えるのでしょうか」宮内先生は、そう言ってスチールウールに火を付けました。
すると、スチールウールは、赤く燃えていきました。
燃焼後のスチールウールがどんな変化をしたのか、今度は、燃焼前後での質量の変化に注目し、量ってみます。 すると、ほとんどの班で燃焼後に質量が増加したという結果になりました。さらに、スチールウールの周りの酸素がなくなっていることを実験により確かめ、スチールウールが酸化鉄に変化したことが分かりました。
このように、見えているものが変化しても原子や分子は存在し続けるので、どのような変化をしたのか、実験によって確かめることができます。この実験では、一つの結果だけで全体を分かったことにせず、追究することのおもしろさを学びました。
(2期生:高山宗子)