レポート一覧

一流の講師陣による講義・実験の様子をレポートします。



8月2日(水) 5時限目

まとめの発表


 長かった夏合宿も、もう終盤。この時間は、富士通さんよりご提供いただいたタブレットを用いて、Microsoft PowerPointでスライドを作成し、一人ずつ、「合宿で学んだこと」を1分間でプレゼンテーションします。先生やOB・OGにアドバイスを受けながら、皆思い思いのスライドを作り、緊張の面持ちで発表に臨みます。

 自ら課題を見つける積極性、疑問を放置せず自らの頭で考え抜く粘り強さ、理科に限らず幅広い分野を学習する重要性、実験をして観察する奥深さ、そして自らの能力を社会のために生かすという使命感…

 様々な視点から講義をして下さった先生方の言葉を胸に、自分の言葉を使って、この1週間で得たものを表現していきます。

 ある塾生は、有馬先生の「ビスマスは鉛の原子核の周りを陽子が周回しており、今までの原子の常識が通用しない」という言葉から、常識を鵜呑みにせずじっくり物事を考えようと思った一方で、上田先生の講義からは「型破りのために『型』を学ぶ」こと、すなわち基礎を学習する重要性を学んだとのことでした。
 また別の塾生は、中西先生の講義を聞いて、「勉強せずに頭が良くなりたい」と思っていた自分自身が、「早く育つが収穫は少ない水耕栽培」に似ていると感じたとのこと。「育ちは遅くとも、見えないところで太い根を張り、大きな収穫が得られる土耕栽培のような成熟した人間になりたい」と語ってくれました。

 「これまでは、自分が望めば研究者になれると思っていた」という塾生も。最先端の領域で活躍されている著名な研究者の方々の講義を聞くうち、「自分には自発的に考える姿勢が欠けていた」と気づき、「じっくり考えることで、自分が将来取り組む課題を見つけたい」とこれからの抱負を述べました。
 また、「講義で分からない内容が多く、周りの人のレベルも高く最初は困惑していた」という塾生は、「自分のレベルが不足していても、頭を使いながら難しい話を理解しようと考えることは楽しい!」という発見があったそうです。

 「JSTさくらサイエンスプラン」の一環として、中国、マレーシア、タイ、シンガポールより参加した塾生の一人は、「これまでは恥ずかしくて質問ができなかったが、日本の塾生が頑張って質問しているのを見て、勇気を持って自分も質問できるようになった」と発表。海外からの塾生と日本の塾生のお互いにとって良い刺激となったようです。



 このレポートに全ての塾生の発表を書くことが叶わず大変残念ですが、本合宿の経験を通じ、48人が48人分の独創的な「創造」をし、成長をすることができたのではないかと私は思います。
 私が2期生の仲間と初めて出会ってから、早いもので10年が経ちました。各々が違う道を歩んでいますが、「社会問題を解決する」という使命を元に、合宿で培われた創造性を持って、各々の課題に取り組んでいます。今回の12期生の10年後はどうなっているのでしょうか。そして20年後、30年後は…
楽しみを未来に取っておいて、筆を置きたいと思います。


(2期生 貴田浩之)

 

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